米国だけへの影響ではないはずです。覇権増大にばかり血道を上げていないで、全地球的課題に一刻も早く取り組まないと、人類の滅亡は、残念ながら現実のものになってしまうでしょう
米国の「猛暑日」、 2100 年までに今の 6 倍に=研究報告
2015 年 05 月 19 日 16:06 JST
[オスロ 18日 ロイター] - 米国 では2100年までに、気候変動などにより気温が摂氏35度を超える「猛暑日」の日数が現在の6倍に増える、とする研究結果が発表された。米国では、すで
に年間数百人が暑さが原因で死亡しているとみられる。 ニューヨーク市立大学バルーク校のブライアン・ジョーンズ氏率いるチームが科学誌ネイチャー・ク ライメート・チェンジに寄稿した。
21世紀末までに、米国における猛暑日は年間100億 ─ 140億人日(人数X日数)に達する見込みという。20世紀末には、23億人日だった。寄稿文は「(猛暑日増加の)重要な要素は、気候と人口の変動」と指摘している。
地球の肺とも言われるアマゾン。発電も大事でしょうが、失うもの・一度失ったら二度と取り返せないものの方が、多いはずです。
アマゾンでダムの建設ラッシュ、今後も数百カ所に
水力発電用ダムが川や森林を脅かし、先住民の立ち退きも多発
先
住民アシャニンカの指導者であるルス・ブエンディア氏は、アマゾンのエネ川に建設が計画されていた水力発電ダムによって多くの先住民が立ち退きを迫られる と知らされたとき、建設に断固反対する決意をした。ただでさえ、政情不安により住民たちの生活は混乱しているというのに、その上立ち退きを要求されれば、 ブエンディア氏の家族を含め多くの人々がさらなる困難を強いられることになる。
川沿いにあるペルーの地域社会の指導者の間では、建設計画の是非をめぐって意見が対立していた。賃金のよい工事の仕事が増えることを歓迎する人々もいたが、ブエンディア氏は意見を曲げなかった。
結局建設計画は保留となったが、アマゾン川流域にはすでに150 のダムがあり、今も論争中の計画も多い。それ以外にも、何百という工事が計画されている。
科学者らは、アマゾ
ンの貴重な生物多様性がダムの存在によって損なわれることを懸念している。ダム建設により魚の産卵場へのルートが阻まれ、植物の成長に欠かせない栄養を豊 富に含んだ土が減り、森林は伐採される。ダム湖ができる場所に住む先住民たちは立ち退きを迫られる。アシャニンカ族もそのひとつだ。彼らの生活は、川に大 きく依存している。
アマゾン川のダム建設ラッシュを助長しているのは、10 年以上続いている周辺諸国の安定的な経済成長に伴って、かつてないほど高まっているエネルギー需要だ。米国本土の面積に匹敵する広大な土地に広がる巨大な水系のおかげで、水力発電はアマゾンで最大のエネルギー源であり、コストも他の発電法に比べて安い。
しかし、これらのダ
ム計画には必要な水が安定して供給されない可能性もある。リオデジャネイロとサンパウロの厳しい干ばつを見れば明らかなように、気候変動によって水不足に なれば、タービンが回せなくなり、ブラジル、ペルー、エクアドル、ボリビアへの電力供給に障害が出る。
「これらの国々は、ア
マゾン川からの電力供給方法を見直すべきだと思います。慎重に検討することなく物事が決定され、大局を見ていないというのが現状です」。米国バージニア州 にあるジョージ・メイソン大学教授で国連財団のアマゾン生物多様性専門家であるトーマス・ラブジョイ氏はこのように語る。
米国では現在、川を元の自然な状態に戻すためにダムを解体する流れに転じているが、一方でアフリカのコンゴ川、ナイル川、アジアのメコン川など、多くの発展途上国では逆に、ダム建設が増加している(参考記事:「ダム建設に揺れるメコン川」 )。
水力発電は世界の電力量の約16 %を占めているが、ラテンアメリカでは70 %以上にのぼり、特にアマゾン川流域ではその傾向が顕著だ。ここでは、水力は他の資源に比べて豊富で低コストだ。なかでも、2 億人の人口を抱えるブラジルが、地域のエネルギー需要、つまりアマゾンのダム建設への需要を引き上げている。
ブラジルの低地を含むアマゾンの平地で水力発電を行うには、強力な水の落下を人工的に作り出すために、水位を上昇させなければならず、巨大なダムが必要となる。ダムの上流に湖ができれば、数万人もの先住民たちは立ち退きを迫られる。
山
の上の方は、川の傾斜が急なのでダム湖も発電施設も小さい。しかし、アンデス山脈の東側、アマゾン川上流にあるダムは、別の問題を抱えている。肥沃な堆積 物の流れをブロックしてしまうのだ。アマゾン川の濁りの元となっている粒子の細かい沈泥(シルト)は、生態系に欠かすことのできない栄養を提供する有機物 を豊富に含んでいる。
川の魚やその他の生物に栄養を届けるだけではない。12 月から5 月にかけて、この一帯では季節的な洪水が起こる。場所によっては9 メートルも水位が上昇し、その流れに乗って堆積物は沼地や低地の森林に行き渡る。
「もし堆積物の流れを止めてしまえば、下流の氾濫原では土壌が不足し、結果として栄養が不足してしまいます」と、ワシントン大学の河川水系研究グループの生態学者ジェフリー・リッチー氏は説明する。
さらにその上流では、ダムのせいで湿地帯が干上がり、魚の産卵場が消滅してしまう可能性がある。魚は数千キロもの旅をして、アンデスの上流へ卵を産みにやってくるのだ。
もしこれらの魚が下流にあるダムを乗り越えられなければ、絶滅の危機にさらされる可能性も出てくる。ただ、30 年以上にわたってアマゾン川とその生物多様性について研究してきた野生生物保全協会のマイケル・ゴールディング氏は、魚の中には、環境に適応して下流で産卵するものも出てくるかもしれないと話す。
最近の水力発電所では、ダムのサイズが小さな「流れ込み式」という方式が用いられる。地域の土壌の流れを研究しているペルーの地球化学者ラウル・エスピノーザ氏によると、この手のダムでせき止められる沈泥の量は、全体の20 %に抑えることができるという。
流れ込み式を採用しているブラジルのマデイラ川にある2 つのダムは、魚が迂回できる通り道を作ることになっていたが、実際に実現したのは1 つのダムだけだ。また、迂回路が作られたとしても、魚がその通り道を見つけられるかどうかは別問題だとゴールディング氏は指摘する。
魚の産卵が減少すれば、川の生物多様性だけではなく、その魚をたんぱく源および収入源として頼っている地元の人々の食と生活にも影響が及ぶ。
さらにその影響は、川だけでなくアマゾンの森林全体にまで波及する。
オーストラリアのケ
アンズにあるジェームスクック大学、熱帯環境および持続可能科学センターの生物学者ウィリアム・ローレンス氏は、ダム建設のために道路が通れば、土地の投 機家、農業関係者、畜産業者、麻薬の栽培者、非合法の採金者まであらゆる人間が集まってくると話す。
その結果起こる森林
破壊は、「雪崩式に気候変動にまで影響を与えることにもなりかねません」とローレンス氏。森林がまばらになり、そこから低木層が乾燥しはじめると、農場や 牧場の焼畑を行う際に森林火災が起きやすくなる。気候変動も手伝って乾燥はさらに悪化し、水力発電に必要な降水量まで減ってしまうかもしれない。
アマゾン川の水量は雨期と乾期で大幅に変化するため、巨大な設備に見合う発電量を実現できないダムもある。
干ばつの恐れが現実的なものである以上、電力会社は代替発電も用意しておかなければならない。一般的なのは化石燃料を使用する火力発電だが、こちらは地球温暖化の原因になると、米州開発銀行の持続可能エネルギー主任スペシャリスト、アーナルド・ビエラ氏は指摘している。
文= Barbara Fraser /訳=ルーバー荒井ハンナ
2015.04.28 http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/042400071/
3/22は国連が定める「 世界水の日」でした。
http://nantokashinakya.jp/references/episode/WorldWaterDay/
http://www.unwater.org/worldwaterday/
河川が複数の国境をまたがることの多い海外では、水の問題はより深刻です。水力発電を控えるべきであるという提言は注目されます。電力自体の使用料削減を図る必要があります。
TVグローボが3月20日、報道番組「ジョルナウ・ナシオナウ」で伝えたところによると、国連が、今後15年間で世界中の貯水量は40%不足するという調査結果を発表したという。
3月22日(日)の「世界水の日」を前に国連の報告書は悲観的な見通しを示した。
報告書は、世界中で7億5千万人分の飲料水の確保ができていないことを示した。このまま手を打たなければ地球は水不足に陥り、2030年には需要量に対して40%不足する。現在ほど水を工業や発電、農業に使用されていたことはなかったという。
2050年には、現在最も水を消費している農業に関しては60%増産が求められる。調査結果はまた、水を大量に消費する水力発電をもっと太陽光や風力などへの切り替えが必要であることを思い起こさせている。
調査報告書はブラジルの状況にも触れている。リオデジャネイロで進行中の、天然資源の保全に適した小規模な営農を奨励する「リオ・フラウ」プログラムを取り上げている。
南東部で水不足、北部で水害・・・ブラジルは現在、両極端の問題を抱えている。ユネスコによれば、ブラジルそして世界は水の管理の優先順位を高めるべきだという。経済的な発展と自然資源の保全の折り合いをつけることが重要だ。
「ブラジルは成熟した水の管理システムがあります。細かい施策はいろいろと必要ですが、いずれにしても、世界レベルでもっともっとやるべきことはたくさんあります」(ユネスコ自然科学コーディネイター、アリ・メルグリャゥンさん)
現在は、毎日寒い日々が続く日本ですが、この地球上のどこかでは今日も干ばつなどで困っている場所が存在しています。この問題は、私たち一人ひとりが意識して行動を起こさない限り、解決しない問題です。
2015 年 02 月 03 日 08 時 07 分
【パリ=石黒穣】世界気象機関(WMO)は2日、2014年の地球全体の平均気温が観測史上最高だったと発表した。
陸地と海洋上を合わせた14年の平均気温は14・57度となった。基準年(1961~90年)の平均14度を0・57度上回る数値で、これまで最高だった10年の14・55度、2番目に高かった05年の14・54度を超えた。
これにより今世紀に入って続く気温の上昇傾向は、一段と鮮明になった。WMOのミシェル・ジャロー事務局長は「大気中の温室効果ガスの増加が続き、海洋に蓄えられた熱が増大しており、温暖化は今後も進む」と警告した。
地球の気温上昇に伴って各地で異常気象現象も頻発している。ジャロー事務局長は「14年の豪雨、洪水及び干ばつを伴う記録的暑さは、気候変動から予想される通りのものとなった」と指摘した。
2015 年 02 月 03 日 08 時 07 分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
COP会議が開催される度に、この種報道がなされるが、すぐにでも一人ひとりが、何らかの行動を起こさない限り、この気候変動の問題で、人類は必ずやしっぺ返し受けると言っても過言ではないのではないでしょうか。
2014 年の世界平均気温、観測史上最高の可能性 国連
2014 年 12 月 04 日 07:01
発信地:リマ / ペルー
(c)AFP/RICHARD BOUHET
【 12 月 4 日 AFP 】国連( UN )の世界気象機関( World
Meteorological Organisation 、 WMO )は 3 日、今年の世界の年間平均気温が、観測史上最高になる可能性があると発表した。
WMO は、南米ペルーの首都リマ( Lima )で開催中の国連気候変動枠組み条約第 20 回締約国会議( COP20 )に合わせた報告で、「 2014 年は、観測史上最も暑い年でないとしても、最も暑い年の一つとなる見込みだ」と指摘。
2014 年の暫定的データによると、年間平均気温の上位 15 位内に入る年のうち 14 は 21 世紀以降だった。 WMO のミシェル・ジャロー( Michel
Jarraud )事務局長は報道機関向けの声明で、「今年特に異常で警戒すべきなのは、北半球を含む広大な海面の温度上昇だ」と指摘している。
WMO によると、今年 1 月から 10 月の地球の陸海表面平均温度は、 1961 ~ 90 年の平均温度 14 度より約 0.57 度高く、 2004 ~ 2013 年の 10 年間の平均を 0.09 度上回った。 「この傾向が 11 月と 12 月も続くならば、 2014 年は 2010 年、 2005 年、 1998 年を抜いて観測史上最も暑い年となる可能性が高い」という。
WMO によると、今年の海面温度はこれまでのところ観測史上最高で、 1961 ~ 90 年の平均を約 0.45 度上回った。 (c)AFP/Marie Sanz
環境分野に特化した国際会議のみならず、成熟国・新興国などが集まるサミットなどでも、気候変動の問題など地球環境問題もひとつのアジェンダとして扱われるようにならないと中々真剣味・深刻さを共有した会議にはならないのかも知れません。
団結か水没か、小島しょ国の気候変動サミット開催
2014 年 11 月 12 日 09:59 発信地:ビクトリア / セーシェル
http://www.afpbb.com/articles/-/3031504
【 11 月 12 日 AFP 】インド洋( Indian
Ocean )の島しょ国セーシェルのジェームズ・ミシェル( James
Michel )大統領は 11 日、世界の島嶼(しょ)国は自国水没の危機を避けるため、一致団結してかつてない規模での気候変動対策キャンペーンを実施する必要があると呼び掛けた。
この呼び掛けは、島国や低海抜の沿岸国で構成する小島しょ国連合( Alliance
of Small Island States 、 AOSIS )による 2 日間の首脳会議(サミット)の冒頭で発せられた。今回のサミットは、今年 12 月にペルーの首都リマ( Lima )で開かれる気候変動の国際会議への準備会合として開催された。
ミ
シェル大統領は、「世界はあまりにも、われわれをないがしろにすることが多すぎる。われわれはあまりにも、傍観者として扱われることが多すぎる」と語気を 強め、「気候変動が避けられないものとして扱われることを、われわれは容認できない。海面上昇で島が失われることを、われわれは容認できない。自国の島々 が上昇する海に没してしまうことを、われわれは容認できない」と続けた。
海抜がわずか 1 メートルほどの国もある低海抜の島国は、人為的な気候変動が原因とされる海面上昇の影響を最も受けやすい対象の一つとみなされている。
太平洋の島しょ国であるキリバスなどの一部の国は、気候変動によって国外脱出を余儀なくされる場合に国民にどのような選択肢を用意するかの検討をすでに始めている。
ミシェル大統領は「気候変動は、われわれが直面している最大の脅威」と指摘しつつ、 AOSIS については一見して無力であるように思われると述べた。ただ、経済面および技術面で気候変動に対抗する術はないが、気候変動の会議では「良心」としての存在であり、世界中すべての市民の道徳的権利を守る役目を担う存在であるとした。
国連( UN )の「気候変動に関する政府間パネル( Intergovernmental
Panel on Climate Change 、 IPCC )」の専門家らが提示する温室効果ガス排出シナリオ 4 例のうち、最も低排出のものでは、世界平均気温は今世紀末までに 0.3 ~ 1.7 度上昇、それによって 26 ~ 55 センチの海面上昇が起きる可能性が高いとされている。
最も高排出のシナリオでは、気温上昇は 2.6 ~ 4.8 度で、それによって起きる海面上昇は 45 ~ 82 センチとされている。 (c)AFP/Rassin VANNIER
そうですね。健全なる危機感は持って、“ただちに行動を”ですね。人類にとって先送り出来ない深刻な問題です。
低炭素社会は実現可能 「ただちに行動を」 IPCC報告書
2014.11.03 Mon posted at 12:24 JST
(CNN) 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2日、地球温暖化に関する統合報告書を発表し、温室効果ガスの削減に向けてただちに行動を起こすべきだと強調した。
報告書は3万件の科学論文に基づき、執筆者830人と査読者2000人が参加して作成された。執筆者らは地球が温暖化していること、その原因が人間活動であることについて、かつてないほど確信を強めているという。
報告書は、現状を放置した場合、気候変動によって人々や生態系が「深刻で広範に及ぶ不可逆的な影響」を受ける可能性は高まるばかりだと警告した。
IPCCによれば、産業革命前からの気温上昇を摂氏2度未満に抑えるという目標を達成するためには、世界の温室効果ガス排出量を2050年までに70%削減し、2100年にはゼロにする必要がある。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は記者会見で、「指導者たちが行動を起こさなければならない。時間との闘いだ 」と呼び掛けた。
温暖化の緩和策を扱うIPCC第3作業部会の共同議長、ユ バ・ソコナ氏は、二酸化炭素(CO2)などの排出を大幅に削減する低炭素社会は技術的に実現可能だと強調し、「今欠けているのは適切な政策と制度だ。行動
を起こすのが遅くなれば、対策のコストはそれだけ高くなる」と訴えた。
報告書はコストの予測を示していないが、気候変動によって 世界の経済成長は深刻な打撃を受けると指摘する。潘事務総長は、温暖化対策に膨大なコストがかかるというのは誤った通念だと主張し、一方で行動を起こさな
かった場合の経済的、社会的コストは大きいと強調した。具体的な対策としては、再生可能エネルギーの普及と省エネ推進を挙げた。
米国のケリー国務長官はこの報告書を「さらなる警告」と位置づけ、「ただちに大胆かつ断固たる行動を起こす必要 がある」と述べた。
IPCCのパチャウリ議長も「われわれにはチャンスがあり、選択はわれわれ次第だ」と語った。
来年11月末には、パリで国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開催されることになっている。
アンデス山脈の氷河も減少ですか。地球レベルの深刻な課題に真剣に取り組まないと、人類が地球上に生存できなくなる危機感を個々人が持って、対策に向けた行動をする必要があります。
ペルーの氷河、70年以降40%縮小 政府報告
2014年10月17日 10:48 発信地:リマ/ペルー
× ペルー・アンデス(Andes)山脈のパストルリ(Pastoruri)氷河(2007年4月8日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANDINA
【10月17日 AFP】ペルーの氷河が1970年以降、気候変動によって40%以上縮小し、新たに1000近くの沼が誕生していると、同国の海洋当局ANAが16日に発表した。
12月にペルーで開催される国連気候変動枠組み条約( UN Framework Convention on
Climate Change 、 UNFCCC )第20回締約国会議( COP20 )を前に、同国政府が衛星画像を使った氷河に関する調査を行い、明らかになった。
縮小が最も大きかったのは、アンデス( Andes )山脈にある標高5200メートルのパストルリ( Pastoruri )氷河。気候変動が直接の原因とされ、過去40年間で表面積の52%を失ったことが分かった。
ペルーでは、20山脈に2679か所の氷山が点在しており、その総面積は約2000平方キロメートルに及ぶ。
ペルーは世界有数の生物多様性を誇り、アマゾン( Amazon )の熱帯雨林から雪に覆われた山頂に至るまで、様々な生物にとって幅広い生息環境が存在している。(c)AFP
この感染症の問題は人類共通の課題です。東ティモールの決定は、より大きな財力を有する先進国の行動に影響を与えるでしょう。
(特派員メモ)小国からの1億円 @ニューヨーク
ニューヨーク=金成隆一
2014年10月10日09時30分
アフリカで猛威を振るう エボラ出血熱 の対策を話し合う国連会合を取材した。
有力国や 国際機関 が大型支援を発表する中で、温かい拍手に包まれたのは、アジアの小国、 東ティモール が支援策を打ち出したときだった。
オバマ米大統領 や 世界保健機関 のチャン事務局長らに続き、 東ティモール のグスマオ首相が次のように支援を表明した。
「脆弱(ぜいじゃく)な国家間の、南南協力として私たちは100万ドル(約1億800万円)を用意いたします」
「少額であることは……」と演説を続けようとすると、会場から拍手が湧き起こり、5秒ほど中断。グスマオ氏は鳴りやむのを待って「世界の支援に比べれば、少額であることはわかっています」「 シエラレオネ や リベリア 、 ギニア は、紛争の影響を受ける脆弱な20カ国で構成するグループの仲間たちです。私たちは連帯します」と読み上げた。
東ティモール の人口はわずか113万人。国民1人当たり1ドルを出す計算だ。1人当たりの 国民総所得 は年3670ドルで日本の13分の1。どの演説が集めた拍手よりも温かかったと思う。(ニューヨーク= 金成隆一 )
地球の住環境維持のための積極的活動を行わずに放置しておいても環境はドンドン悪化して行っているのに、未だにこの様な行為が行われているとは信じがたいことです。
上空から見たアマゾンの違法伐採現場
2014 年 10 月 16 日 20:19 発信地:パラ / ブラジル
【 10 月 16 日 AFP 】ブラジル・パラ( Para )州のアマゾン( Amazon )の熱帯雨林で行われている違法伐採の現場を、上空から撮影した写真。
国際環境保護団体グリーンピース( Greenpeace )の報告書「 The Amazon's Silent Crisis (アマゾンの静かな危機)」によると、違法伐採された木材は、夜間にトラックで製材所へ運搬される。そこで加工された材木は、あたかも合法的なもののようにフランスやベルギー、スウェーデン、オランダに輸出されているという。 (c)AFP
この様な地球レベルでの全員参加の取り組みに於いて、各国の真剣な努力を本当にやるのは、“今でしょ”で、もう先延ばし出来ない状況にあると考えます。
愛知ターゲット「達成に不十分」 COP12で中間評価
奥村輝
2014 年10 月6 日20 時25 分
国連の生物多様性条約 締約国会議(COP12)が6日、韓国の平昌(ピョンチャン)で始まった。2020年までに達成すべき、自然と共生するための世界目標「愛知ターゲット」の中間評価が発表され、「進展が見られたが達成には不十分」とされた。
愛知ターゲットは、10年に名古屋市 で開かれたCOP10で採択された。「絶滅危惧種 の絶滅・減少を防止」「水産資源を持続的に漁獲」「汚染を有害でない範囲まで抑える」など20の具体的目標を掲げている。
中間評価によると、これまでの進展から達成が見込まれるのは「陸域および内陸水域の17%が保護される」など3目標のみで、そのほかの17目標では緊急的な行動が取られない限り達成できないとした。
COP12は17日までの会期で、途上国 への資金援助の問題、持続可能な開発と生物多様性の問題を話し合う。12日には、生物の遺伝情報 を利用して開発された製品の利益を適切に分配する名古屋議定書 が発効する予定だ。(奥村輝)
先ずは、何を差し置き、地球上の全ての人類が必要な栄養を摂取出来、お腹が常に満たされ、安全な水がすぐに手に入る状態にしてから、種々存在する個別の複雑な問題の協議と言う事でしょうか?
世界の飢餓人口、8億500万人 9人に1人の割合
2014.09.16 Tue posted at 21:03 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35053867.html
ニューヨーク(CNNMoney) 国連食糧農業機関(FAO)が16日に発表した今年の報告書によると、世界の飢餓人口は8億500万人で、9人に1人の割合となっていることが分かった。
FAOは、一部の途上国では食料不安が「容認できないほどの高さ」に達していると強調した。
アフリカのサハラ砂漠以南では4人に1人以上が十分な食料を得られない状態。マラウイでは5歳未満の子どもの半数が低体重とされる。
中東イエメンは政治、経済不安と紛争の影響で、食料不安が最も深刻な国のひとつとなっている。
人口が密集するアジアでは、5億2600万人が食料不足に苦しんでいる。
ただ、世界の飢餓人口が昨年の約8億4200万人から減少したのは事実だ。1990年に比べると、栄養不良とされる人の数は世界で2億人も減った。
特に東アジアや南アジア、中南米での改善が目立つ 。インドネシアの飢餓人口は90年から半減したという。報告書ではブラジル、ボリビア、ハイチも改善例 として紹介されている。
報告書は、15年までに途上国の飢餓人口を半減させるという目標に近付きつつあるものの、達成には国際社会の支援が必要だと呼び掛けた。
FAOは来月、ローマで世界食料安全保障サミットを開催する。
リオのキリスト像がブルーにライトアップ
MEGABRASIL 7 月 30 日 ( 水 )18 時 23 分配信
人身取引反対世界デーにちなみ、反人身売買キャンペーンに協力
リオデジャネイロ、コルコヴァードの丘にそびえるキリスト像(クリスト・ヘデントール)が7 月28 日(月)から青色にライトアップされている。現地メディア(「R7 」同日づけなど)が伝えている。
青いライトアップは、国連のブルーハート・キャンペーンにちなんで行われているもの。
国連のブルーハート・キャンペーンは“反人身売買”の活動のために、人々を励まし、支援を集める活動を行っている。また、人身売買を根源からなくすために、その原因につながる貧困や、麻薬犯罪取引の撲滅にも目を向けながら活動しているという。
ライトアップは、「人身取引反対世界デー」である30 日 まで行われる。
人々とその生活を守り、保障するためにこの活動は必要だとクリスト・ヘデントール巡礼地を守るオマール・ハポーゾ司祭は語った。また、司祭 は、ハートにイルミネーションが灯るということは、愛を表わします。社会がもう一度、人身売買や奴隷制度について考え直す機会になるだろうとも語った。
2014 年、クリスト・ヘデントールが反人身売買キャンペーンに手を貸したのは今回が2 度目となる。
ワールドカップブラジル大会が始まる前の6 月5 日~8 日、コルコバードの丘に観光客を運ぶ電車の乗り場の横に、プレゼントが入っているギフトボックスのように飾られた大きな箱が設置された。箱は内側が見られるようになっており、その内側には、実際に起こった人身売買事件の事例報告が記されていた。
このキャンペーンは「Gift Box ギフチ・ボックス」と呼ばれた。
また、7 月30 日の「人身取引反対世界デー」に向けて、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長がメッセージを公表。同日、国連広報センターが発表した。
潘基文・国連事務総長は、人身取引について「被害者の権利と尊厳を否定し、組織犯罪ネットワークに数十億ドルの収益をもたらす冷酷なグロー バル産業です。人身売買の対象となる多くは、だまされて過酷な生活へと追いやられた弱い女性や子どもたちです。こうした被害者は性的搾取を受けたり、奴隷 に近い条件で強制的に働かされたりします」と語った。
また、人身取引に終止符を打つためには根本的原因に取り組むことも必要だとも述べた。
「人身取引犯は極度の貧困、不平等の固定化、教育や機会の欠如などで生じた脆弱性につけ込むからです。究極的には、すべての人に寄与する開 発を加速することが最善の防御策となります。この犯罪に私たちの目を、そして被害者に私たちの心を開こうではありませんか。今こそ人身取引に「ノー」を突 きつける時なのです」(潘基文・国連事務総長)
(文/麻生雅人)
最終更新:7 月30 日( 水)18 時23 分
地球温暖化の影響により、数億ドルの費用だけでなく、長年築き上げた、地域の伝統文化など、かけがえのない有形・無形の様々な ものが喪失されてしまうでしょう。島民の声に耳を傾け、温暖化の対策を急がねばなりません。
10年ぶりに「日・中米交流年」が設定されます。中南米協働隊も積極的に関わりたいと考えています。
「日・中米交流年 2015 年」のロゴマークの決定
平成 26 年 9 月 2 日 http://www.mofa.go.jp/mofaj/la_c/m_ca_c/page24_000334.html
今般,一般公募で応募があった 61 件の作品を日本外務省,中米統合機構( SICA )諸国で審査した結果,「日・中米交流年 2015 年」のロゴマークが決定しました。 このロゴマークは, 2015 年を通じ日本及び SICA 諸国で使用します。
ロゴマークの作者は,奥野和夫氏(日本在住)です。デザインは,東半球と西半球をそれぞれ赤と青の円で示したもので,それら 2 つの円の重なり合う部分に書かれた「 2015 」に, 2015 年は日本と SICA 諸国にとっての交流年であることが象徴されています。また,マルチカラーのドットで描かれた各国の国土は,大地や海を分かち合って多様な文化が織りなす様子を表現しています。
2015 年には,日本と SICA 諸国の双方で,幅広い分野において交流事業を実施します。また,関係団体や民間の交流を奨励し,官民合わせた取り組みを目指します。
(参考)中米統合機構( SICA ) 加盟国はグアテマラ,エルサルバドル,コスタリカ,ニカラグア,ホンジュラス,パナマ,ベリ-ズ,ドミニカ共和国の 8 カ国。地域の経済社会統合を図り,平和・自由・民主主義・開発を達成させるための協力を行っている。最近の主要テーマは,経済圏としての地域の発展,治安悪化に伴う地域一体の治安対策,気候変動対策など。
· 2015年日・中米交流年
· 中米統合機構( SICA)
憲法で軍隊の保有放棄を規定しているコスタリカのリーダーシップか・中米各国の思いが結集した結果か等は別にして、現在、紛争が絶えない地域が増加傾向にあるこの世界で、平和構築に向けてのこの様な地道な活動には敬服します。
中米、初のクラスター爆弾禁止地域に
2014 年 09 月 03 日 16:34 発信地:サンノゼ / 米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3024887
【 9 月 3 日 AFP 】中米が、世界で初めてクラスター爆弾を全面的に禁止する地域となった。コスタリカ当局者が 2 日、発表した。
スイス・ジュネーブ( Geneva )の国連( UN )コスタリカ政府代表部で次席代表を務めるクリスティアン・ギジェルメト( Christian Guillermet )氏が記者団に語ったところによると、クラスター爆弾の製造や保有、使用を禁止する「クラスター爆弾禁止条約( Convention on Cluster
Munitions 、オスロ条約)」にベリーズが加入したことにより、中米諸国(グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、パナマ)の全てが同条約に加わったことになった。
専門家らによると、多数の子爆弾をばらまくクラスター爆弾は、この 5 年間に世界各地でおよそ 5 万 5000 人の命を奪っている。破壊力の強いこの兵器の禁止について各国の同意を得る努力は、ノルウェーが主導してきた。オスロ条約は 2010 年 8 月に発効した。 (c)AFP
政治・外交の世界はおろか、スポーツ界にまで、偏見・差別など卑劣な行為が横行するようになってしまい、困ったものです。こういう時代だからこそ 寛容・慈悲と言った立場から全人類がいさかい無く暮らしてゆけるように努力すべきです。因みに、バナナの偽茎からは、繊維や紙を造る事ができます。
社説 : サッカーとバナナ 人種差別を根絶しよう
毎日新聞 2014 年 08 月 26 日 02 時 30 分
バナナが悪いわけではない。バナナが人種差別の象徴的記号となってしまっていることを私たちは知らなければならない。そして、あらゆる差別をスタジアムと社会から根絶しなければならない。
横浜市で23日に行われたサッカーJ1の横浜F・マリノス − 川崎フロンターレ戦で、横浜マの10代後半の男性サポーターがピッチに向けてバナナを振る行為があった。川崎のブラジル出身の選手が相手ゴールに攻め込んだが得点できず、引き揚げようとした時、ゴール裏のスタンドにいた男性がバナナを振った。
横浜マの事情聴取に対し、男性は「挑発行為はしたが、特定の選手に向けたものではない」と説明したという。この言葉には、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)、各国リーグが根絶に取り組んでいる差別に対する意識の希薄さが表れている。
バナナをピッチに投げ入れるなどの行為は「お前はサルだ」という意味で、人種差別の常とう手段だ。欧州では1970年代以降、アフリカ生まれの黒人選手らがプレーするようになり、バナナによる差別行為が頻発した。多民族化、多人種化が引き起こした負の側面と言えよう。
スペインリーグでは4月、バルセロナに所属するブラジル代表の選手がコーナーキックを蹴ろうとした時、足元にスタンドからバナナが投げ込まれた。その選手はバナナを拾って皮をむき、食べた後、何事もなかったかのようにボールを蹴った。
差別に対してユーモアを交えた行動で応じたこの行為は世界中の共感を呼び、選手だけでなく、イタリアの首相もバナナの皮をむいて写真に納まり、フェイスブックなどで発信した。だが、残念ながら欧州では同様の行為が絶えない。
Jリーグでは3月、浦和のサポーターによって人種差別横断幕「JAPANESE ONLY(日本人以外お断り)」が埼玉スタジアムに掲げられ、浦和に史上初の無観客試合が科された。観客から指摘を受けながら、クラブ側が試合終了まで放置したことも問題だった。
この反省と教訓が今回、横浜マの素早い対応につながったと言えるだろう。その日のうちに男性に対し無期限の入場禁止処分を下すことを決め、週明けの25日には社長がJリーグに出向き、村井満チェアマンに「差別的挑発行為」と報告した。Jリーグは早期に制裁を科す方針だ。
スタジアムと社会はつながっている。差別は絶対に許さないというメッセージを社会に発信する契機ととらえ、JリーグはFIFAなどにならい、「ノートレランス(非寛容)」の精神で臨むべきだろう。
これは、面白そうかな? どのようにして遊ぶのでしょうね?
この試算発表に依れば、今年は8 月19 日が地球の再生可能資源を消費し尽くした日で、このまま我々人類が生き延びて行くためには、地球が1.5 個必要とのこと。いよいよ切羽詰まって来て、待ったなしの状況です。皆さんはどのように今後過ごして・対応して行かれますか?
再生可能な地球資源、今年の割り当て分をすでに消費 NGO
2014 年 08 月 20 日 10:16 発信地:パリ / フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3023549
【 8 月 20 日 AFP 】人類が地球に与える影響を監視する国際環境 NPO 、グローバル・フットプリント・ネットワーク( Global Footprint Network 、 GFN )は 19 日、地球が 1 年間で再生できる自然資源の今年の割り当て分が、 8 か月足らずの人間の活動によって既に使い果たされたとする報告書を発表した。
「 8 月 19 日は 2014 年のアース・オーバーシュート・デー( Earth Overshoot Day )。人間が今年分の自然資源を使い尽くした日となった 」
GNF は、食料や木材などの資源を補充し、エネルギー産出のプロセスで生じる二酸化炭素などの廃棄物を吸収する地球の能力に対して、人間が突きつける要求を追跡している。
その限界日の到来は毎年早くなっており、 1993 年の「アース・オーバーシュート・デー」は 10 月 21 日、 2003 年は 9 月 22 日、そして昨年は 8 月 20 日だった。
1960 年代前半、再生可能な地球の自然資源の年間消費量は約 4 分の 3 ほどにとどまっていたが、人口増加と経済成長により、 1970 年代初頭からはその値が年間の再生可能資源量を越えるようになった。
「今日、世界人口の約 86 %が、再生可能なレベルを超えて自然資源を消費する国に住んでいる」
報告書によると、現在の再生可能資源の消費を支えるためには、地球が 1.5 個必要との計算になるという。 (c)AFP
ローマ法王のおいが交通事故、妻子計 3 人が死亡
2014 年 08 月 20 日 07:58 発信地:ブエノスアイレス / アルゼンチン
http://www.afpbb.com/articles/-/3023532
【 8 月 20 日 AFP 】アルゼンチン中部コルドバ( Cordoba )州で 19 日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ( Francis )法王のおい、エマニュエル・オラシオ・ベルゴリオ( Emanuel Horacio Bergoglio )さん( 38 )が運転する車がトラックに追突し、乗っていたベルゴリオさんの妻と 2 人の子どもが死亡、ベルゴリオさんも重傷を負った。当局が発表した。
ベルゴリオさんは、フランシスコ法王の兄弟、故アルベルト( Alberto )さんの息子。コルドバ州警察本部長が AFP に語ったところによると、事故で亡くなったのはベルゴリオさんの妻と、二人の間の 8 か月と 2 歳の子どもだという。
ローマ法王庁(バチカン)のフェデリコ・ロンバルディ( Federico Lombardi )広報局長によると訃報を知ったフランシスコ法王は「深く胸を痛め」、「痛みを分かち合ってくれる人には、共に祈りをささげてほしいと願っている」という。
アルゼンチン出身のフランシスコ法王は、昨年 3 月に法王に選出されて以来、母国へは一度も帰っていない。
警察によると、ベルゴリオさん一家が乗っていた車はコルドバ州の高速道路を走行中にトラックに追突し、炎上したという。事故当時の状況に関する捜査が引き続き行われている。 (c)AFP
【動画】コロンビア違法鉱山で働く若者に密着
2014 年 08 月 19 日 18:05 発信地:セゴビア / コロンビア http://www.afpbb.com/articles/-/3023491?ctm_campaign=latest_pickup
【 8 月 19 日 AFP 】世界的な金価格の上昇により、コロンビア・アンティキア( Antioquia )州セゴビア( Segovia )村では鉱山が急増した。違法鉱山もだ。富を求める者たちが、劣悪で危険な労働環境の中、働いている。 (c)AFP
お見舞い申し上げます。灌漑・治水・防災などは将来的にも我々の協働事業の柱の一つとしてゆきたいと計画・準備中です。
中米で深刻な干ばつ、農業に甚大な被害
2014年08月10日 14:32 発信地:ボアコ /ニカラグア
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× ニカラグアの首都マナグア(Managua)から約60キロ離れたラス・カノアス(Las
Canoas)ダムで、干上がった湖底を徒歩で帰宅する男性(2014年7月30日撮影)。(c)AFP/DIANA ULLOA
【8月10日 AFP】最後に雨粒が落ちてきたのは3か月前。ニカラグア北東部で牧畜業を営むカルロス・ローマン( Carlos Roman )さんが水を飲ませるため家畜の牛を歩かせる距離は、日に日に長くなっている。
ニカラグアをはじめとする中米では深刻な干ばつが続いており、数千頭の牛が死に、農作物は枯れ、電力供給も制限されている。
コスタリカやホンジュラス、グアテマラなどの周辺国は、支援物資の配給を急ぐため被害が大きい地域に非常事態を宣言。エルサルバドルとニカラグアは、農家
を支援するための特別基金を創設した。各国政府は収穫量の減少を受け、トウモロコシを米国とメキシコから、豆類をエチオピアから輸入した。
雨不足は、ペルー沖から中部太平洋赤道域にかけての広い海域で海面水温が平年以上に高くなるエルニーニョ( El
Nino )現象が原因とみられている。
ローマンさんは、「水がなければ、生きていけない」と語った。(c)AFP/Blanca MOREL
サンパウロで「難民W 杯」開催 ナイジェリアが優勝
サンパウロ新聞 8月7 日( 木)2 時42 分配信
サンパウロ市内のノーボ・グリセリオ・スポーツセンターでサッカーの「難民ワールドカップ」が先週末に開催され、世界16 カ国の出場国 の中でナイジェリアが優勝の栄冠に輝いた。4 日付の地元紙(電子版)が報じた。
決勝のカードはナイジェリア対カメルーンで、3 ―3 のスコアのまま延長戦で決着がつかず、PK 戦の末にナイジェリアが3 ―1 で勝利した。ナイジェリア代表のイフェアニ・ミカエルさん(22 )は、国内での政治的迫害を理由にブラジルに難民として入国した過去を持つが、「神を信じていればすべてうまくいくんだ」と優勝トロフィーを手に感動で声を震わせた。
この大会は、国際連合難民高等弁務官事務所管轄下のサンパウロ市の人道主義団体及びソーシャル・ネットワーキング・サービス経由で開催を知ったボランティアの協力を得て難民ら自身が開催したもので、アンゴラ、シリア、パキスタン、コンゴ民主共和国、コロンビア、イラクなど合計16 カ国 から200 人以上の難民が参加した。
また、この大会は先月30 日に680 件の難民申請がブラジル法務局で承認されたことも記念して開催された。昨年1 年間で受理された難民申請の649 件を既に上回り、ブラジル国内で暮らす難民は合計6588 人に、出身国は80 カ国以上に達した。
出身国別では、内戦が続くシリア や麻薬密売が後を絶たないコロンビア などからの難民が多いとされている。
サンパウロ新聞社
所謂、先進諸国と考えられる国々に暮らす人類が、地球規模の課題にも結束して、果敢に挑戦し、解決して行かないと、振り返って、人類全体の大問題に変わってしまうことは、HIV等の例からも学んだはずなのに、どうもナショナリズム・エゴの台頭などでいがみ合う状況が続いていることは非常に残念です。
日本はこの様な課題などにおいてソフトパワーを駆使し、しっかりとしたリーダーシップを取って行くことで、平和国家・課題先進国のお手本国家として歩むことで、この混沌とした21世紀の新しい国際国家の在り方・存在感を示して行きたいものです。また、現在発症で話題になっている西・中央アフリカ地域はカカオの輸出が一大産業で、この地区の経済に与える影響も小さくありません。こういう時代だからこそ、「共助力大国」の様な新しい価値を志向してゆくことで、差別化した形で世界に対し、平和をコミットするような国にしたいものです。
春秋
2014/8/5 付
1960 年代、大阪市の真ん中で奇妙な病気が流行した。発熱や頭痛をともなって腎不全を発症、ひどくなると皮下出血を起こす。約120 人の患者が出て2人が亡くなった「梅田熱」である。のちに原因は、ネズミを自然宿主とするハンタウイルスの感染とわかった。
▼本来は特定の動物の体内でおとなしくしているのだが、何かのきっかけで外に飛び出すと人間に襲いかかる。そういう病原体による感染症が20 世紀の後半から相次いで確認されるようになった。なかには梅田熱の比ではない激しい出血をきたす病気も多く、ラッサ熱やエボラ出血熱はヒトからヒトへもうつる始末の悪さだ。
▼そのエボラ出血熱がアフリカ西部で深刻な広がりをみせている。ワクチンや有効な治療法がなく、致死率は最悪90 %に達するという。ギニアなどで死者は合わせて700 人を超え、かつてない規模の感染だ。被害は欧米からの医師や支援団体メンバーにも及んでいる。医療体制も十分に整わぬ土地での魔物との闘いである。
▼エボラ・ウイルスの自然宿主は未特定だが、コウモリの一種とみられる。都市のドブネズミであれ西アフリカの森のコウモリであれ、さまざまな生き物と平和共存していたウイルスにヒトが触れたときから始まった災厄を人類はどう乗り越えたらいいのだろう。たけだけしき勢いのエボラ禍は、遠い場所の出来事ではない 。
エボラ出血熱―拡散の危険を忘れずに
2014 年8 月5 日(火)付
交通機関の発達で、地球はどんどん小さくなっている。
人や物が世界中を行き交うのに伴って、さまざまなリスクも往来するようになった。
その一つが感染症である。
西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国で、エボラ出血熱の感染拡大が続いている。
世界保健機関(WHO)の最新のまとめでは、1440人の患者のうち826人の死亡が確認されたという。
エボラ出血熱が1976年に発見されてから、最も大規模な感染拡大になっている。
日本からは遠いことのようにも見えるが、こうした感染症はいつ国内に入ってくるか分からない。
今のうちに態勢を着実に整えておきたい。
米国は今回、医療援助でリベリアに入っていて感染した米国人医師を、隔離室のあるチャーター機で帰国させ、アトランタの大学病院に入院させた。全米でも4カ所しかない高度隔離病棟施設という。
日本でも、エボラやマールブルグ病など特に危険な一類感染症の患者については、感染症法に基づいて、各都道府県に置く第一種感染症指定医療機関に隔離することになっている。
施設がたくさんあるのは一見いいことだが、医療スタッフの練度は大丈夫だろうか。定期的に点検しておきたい。
より深刻なのは、エボラウイルスなどを研究できる施設が国内にはないことだ。
間違っても病原体が漏れ出さないよう、最も厳重な高度安全実験施設(BSL4施設)でなければならないが、世界には約40カ所あるのに国内はゼロ。
実際に国内で患者が発生したり帰国患者を受け入れたりしても、感染した血液や組織を迅速に調べられず、診断や治療が後手に回る恐れがある。
今年3月に日本学術会議はBSL4施設が必要とする提言をまとめた。最終的な候補地がどこになるにせよ、地元の理解を十分得られるよう、厳格な安全運用などの基本構想づくりを急ぐべきだろう。
感染症対策は設備だけではない。たとえば、エボラは重症化した患者の血液や体液との接触で人から人への感染が起きるほか、野生動物の肉を食べて感染することもある。
感染地域にはできるだけ近寄らず、正しい知識で感染を予防することが重要だ。
「感染症は知識で予防する」というのは、いつでも何の感染症にも通じる鉄則である。
人口増加と無脊椎動物の減少、紛争の原因に 米研究
2014 年 07 月 28 日 12:14 発信地:ワシントン D.C./ 米国 http://www.afpbb.com/articles/-/3021524
【 7 月 28 日 AFP 】過去 40 年にわたり、地球規模で人口が倍増し、その一方で昆虫や毛虫、軟体動物や甲殻類といった無脊椎動物が 45 %減少したとする研究論文 と、大小の野生生物の地球規模での消失が紛争や暴力増加の要因となっているとする研究論文 が、 25 日の米科学誌サイエンス( Science )に掲載された。
脊椎を持たない無脊椎動物は、植物の受粉、害虫の抑制、水の浄化、土壌の肥沃化などに貢献 しており、地球にとって重要な存在だ。研究によると陸生の脊椎動物では、過去 5 世紀の間に 332 種が地球上から姿を消し、残っている種も生息数が以前の 4 分の 3 程度に減っているという。
論文を発表した英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ( University College London 、 UCL )のベン・コリン( Ben Collen )氏は「無脊椎動物の減少も、より大きな生物と同程度であることが分かり衝撃を受けた。われわれは無脊椎動物はより耐性があると考えていたからだ」と述べた。
科学者らは無脊椎動物の減少の原因として、生息環境の喪失 と、全球的な気候変動 の 2 点を挙げる。さらに、地球規模での野生生物の減少により、紛争や騒乱、組織犯罪、児童労働などが世界中で増えている可能性があるとした。
米カリフォルニア大学バークレー校( University of California, Berkeley )の研究者らが率いた研究では、紛争や騒乱の増加は食糧難や失業によってもたらされ、その結果、人身売買や犯罪がさらに横行する可能性が指摘された。論文の共著者で、同大のジャスティン・ブラッシェアーズ( Justin Brashares )准教授(環境と保全)は「本論文は野生生物の減少を、社会的衝突の症状ではなく、むしろ原因と捉えたものだ」と説明する。
例えば、ソマリアで海賊 が増えているのは、漁業権をめぐる争いに端を発していると指摘。「ソマリアの漁師や住民たちにとって、魚や野生生物は唯一の生活の糧だった。それが世界的な漁船団に脅かされるようになり、極端な行動を起こさせている」とブラッシェアーズ氏は説明した。
また研究者たちは、象牙やサイの角の取引増加 についても、消滅しつつある野生動物と関連する違法産業が急速に拡大している証拠だと指摘する。
論文の共同筆者で米カリフォルニア大学サンタバーバラ校( UC Santa Barbara )のダグラス・マコーリー( Douglas McCauley )准教授は「野生生物の消失は基本的に、そうした資源に頼っている人々の足をすくうことになる。これは生物の種を失うだけではなく、子どもを失い、地域社会を破壊し、犯罪を助長していることにつながる。こうしたことから、野生生物の保全はこれまでになく重要な任務だ」
(c)AFP
利便性・経済性と文化財/遺跡/ 遺産の保護や列車やバスでの旅の情緒などとどちらを取るか人類の 賢い選択に期待したいと思います。
マチュピチュの神秘に迫る危機
Fly Me to Machu Picchu
新空港建設による経済効果が期待されるが遺跡や自然環境、 伝統文化が破壊される心配も
2014 年7 月23 日(水)17 時03 分
シメオン・テゲル
空中の楼閣 マチュピチュは憧れの観光地であり続けられるか Mariana Bazo-Reuters
インカ帝国のマチュピチュ遺跡といえば、 誰もが憧れる秘境の観光地。だが近い将来、 もっと気軽に行ける場所になりそうだ。ペルー政府が、 この空中都市とクスコの間にある谷に新空港の建設を認可したから だ。
現在の最寄りの空港はマチュピチュまでバスや電車で数時間かかる クスコ市内にあり、年間の利用者は200万人。一方、 アルゼンチンとペルーが共同で建設する新空港は、 2020年のオープン時で年間500万人、 将来的には800万人の利用者が見込まれる。
新空港が貧しい地域に富をもたらすと歓迎する人は多い。「観光、 商業、経済発展の扉を開き、人々の生活をすっかり変えるだろう」 と、クスコ州知事のレネ・コンチャは言う。
一方で懸念の声もある。 多数の観光客が押し寄せると遺跡や周辺の環境が損なわれ、 独特の文化が失われるというのだ。実際、 破壊の波は既に広がっている。ここ10 年ほどでホテルが爆発的に 増え、マウンテンバイクやバンジージャンプ、 ヨガなどのサービスを提供する旅行会社が聖なる谷を占領している 。
「伝統は消えていく」と、手作りの織物を売って暮らすマーレニ・ カヤナウパは嘆く。「 新空港はインカの大地の神パチャママにとどめを刺すだろう」
ユネスコ(国連教育科学文化機関)も12 年、 マチュピチュを観光客の波から守るため緊急措置を取るべきだとペ ルー政府に提言した。 その少し前にはヘリコプターでのマチュピチュ観光を禁止させてい る。ひと握りの富裕層が乗るヘリの爆音で、 一般の観光客の生涯に1度の体験が台無しにされていたからだ。
遺跡の近くにあるマチュピチュ村や付近の村々でも、 観光客からぼったくる商売ばかりが増えた。「 この地域は無法地帯と化した」と、ペルー・ カトリカ大学の遺跡管理の専門家ホセ・カンシアニは言う。「 誰でも好きなように聖なる谷で商売を始められる。 文化や自然環境の保護はまったく考慮されない」
新空港賛成派の中にも、独自の文化の消失を心配する人はいる。「 豊かさはいや応なく変化をもたらす」と、 クスコの商工会議所長を務めた法律家のファウスト・ サリナスは言う。
観光客数は倍になる
高級ホテルを建てれば、 トウモロコシ畑を耕すよりはるかに多くの収益が見込める。 サリナスの予想では、現在は年間100万人の観光客が空港建設で 10 倍に増える。ユネスコの専門家が聞いたら、 パニックを起こしそうな数字だ。
だからこそ、遺跡の保護も重視すべきだとサリナスは言う。 遺跡の入り口を複数作る、道路より鉄道のルートを増やす、 観光客の滞在時間を2〜3時間に制限する、 遊歩道を設置するなどの措置だ。「 私たちペルー人がこれらの問題に対処し、 遺跡を管理しなければならない。持続可能な発展が必要だ。 観光産業は地元の人と、 インフラを建設する投資家の両方に利益をもたらせるはずだ」
空港建設のために先祖伝来の家を売ったウーゴ・ アウカクシは昔を懐かしむ。
「羊、鶏、豚、キヌア(雑穀)、 ジャガイモなど必要な物はなんでもあった。現金は必要なかった」 。新空港は雇用をもたらすはずだから彼も賛成しているが、 地元の人が本当に空港関連の仕事に採用してもらえるか、 心配になってきたという。
スペイン人の残虐な侵略から約500年。今、 新たな侵略者に不安を感じているのはアウカクシだけではない。
From GlobalPost.com特約
[2014 年7 月15 日号掲載]
問題の根は、 送り出し側のあらゆる社会問題に手を打ち、祖国に留まり、職( 食)が持ているように手を差し伸べることで、 必要な夫婦への赤ちゃんの売買などには目をつむっている米国政府にはその義務があるはずだと考えますが、 皆さんは如何お考えになりますか?
米メキシコ国境に州兵 1000 人配備へ、テキサス州知事
2014 年 07 月 22 日 19:54 発信地:ロサンゼルス / 米国
【 7 月 22 日 AFP 】米テキサス( Texas )州のリック・ペリー( Rick Perry )知事は 21 日、 メキシコ側から国境を越えて米国に大量流入する子どもの移民対策 として、メキシコとの国境に予備兵 1000 人を派遣する計画を発 表した。
2016 年の次期大統領選挙の共和党候補と目されているペリー知 事は、 中米から米国側に越境する子どもの移民問題に対し強硬姿勢をとっ ており、子どもたちを速やかに本国に送還しなければ「 途方もない悲劇」になると警告している。
ペリー知事は州都オースティン( Austin )での記者会見で、 即時に最大でテキサス州兵 1000 人の国境配備を手配するようジ ョン・ニコルズ( John Nichols )州兵長官に指示したことを明らかにした。
昨年 10 月以降、およそ 5 万 7000 人もの子どもたちがより良い 暮らしを求めて、 大人に付き添われずに中米から国境を越えて米国に流入している。 その多くの行き先がテキサス州だ。
ペリー知事は、 不法入国者の増加で多数の警察官が国境警備に時間を割かれ、 本来の警察業務に支障が出ていると訴えた。
国境を越えて流入する子どもの移民問題は、バラク・オバマ( Ba rack Obama )大統領にとって頭の痛い政治問題だ。オバマ大統領は 中米各国の親たちに向けて、 子どもたちを米国に送らないよう呼びかけている。 (c)AFP
この様な状況が一日も早く無くなる様に英知を結集したいものです。
劣悪な施設から子どもら 600 人保護、虐待の疑い メキシコ
2014 年 07 月 17 日 17:18 発信地:サモラ / メキシコ
【 7 月 17 日 AFP 】メキシコ当局は 15 日、同国西部ミチョアカン( Michoacan )州にある居住施設内を家宅捜索し、子ども 458 人を含む 596 人を保護したと発表した。荒廃した施設にはネズミや虫が多数見られたという。
警察当局は、性的暴行や虐待、誘拐などの疑いでミチョアカン州サモラ( Zamora )にある慈善活動の保護施設「ラグラン・ファミリア( La Gran Familia )」を家宅捜索し、施設責任者のロサデル・カルメン・ベルデュスコ( Rosa del Carmen Verduzco )容疑者と従業員 8 人を逮捕した。同施設は 40 年以上にわたってサモラで運営されていた。
子どもたちは現在も施設内で警察当局に保護されている。 16 日には、子どもたちを取り戻そうと、メキシコ全土から家族が施設前に集まった。施設内には 40 歳の成人もいたという。
捜
査当局者によると、ベルデュスコ容疑者らは施設居住者に「さまざまな肉体的、精神的虐待」を加えていたとされ、子どもたちに路上での物乞いを強要し、地面 での睡眠のほか、十分な食事すら与えていなかった疑いがある。また一部の居住者には性的暴行を加えていた疑いもあるという。
清掃作業員らと共に施設内に立ち入った児童権利活動家のマリア・アンプディア( Maria Ampudia )氏は、ベッドにはネズミやゴキブリがいたと説明。また「いつ食事がもらえるかわからないため(子どもたちはベッドに)ジャガイモを隠していた」とミレニオ( Milenio )テレビに語った。
■ 運営者は地元のボス、前大統領らが施設訪問
事件が世界各国で報じられる中、ベルデュスコ容疑者は勾留下のストレスにより地元病院に入院した。
ベルデュスコ容疑者は地元サモラでは、「ボス」と呼ばれ、敬意を集めると同時に時に恐れられる存在だった。同容疑者の運営する「ラグラン・ファミリア」は国政議員や地元政治家らが頻繁に訪問する場所でもあった。
SNS フェイスブック( Facebook )にあるラグラン・ファミリアのページには、フェリペ・カルデロン( Felipe Calderon )前大統領や元州知事らと写るベルデュスコ容疑者の写真や、色とりどりの衣装を着ておもちゃの列車に乗ったり楽器を演奏しながら行進したりする子どもたちの写真が掲載されている。
またフェイスブックには、ベルデュスコ容疑者が全ての子どもの里親になっていると記載されており、子どもたちは全員、姓がベルデュスコだとしていた。
息子を取り戻しに施設に来た保護者の一人、アビゲール・マルティネスさんは AFP の取材に「ミチョアカン州検察官事務所で、『あの女性(ベルデュスコ容疑者)に対して手を出すことは不可能だ』と言われた」と語った。
施設内で子どもを出産した元居住者のバーサ・サウセドさんはフォロテレビ( Foro TV )に対し、娘をベルデュスコ容疑者に取り上げられたと述べている。娘はダウン症候群児だという。
「娘が 3 か月の時に取り上げられた。 6 歳になったころから会いに来るようになったが(ベルデュスコ容疑者は)ダウン症候群を理由に絶対に面会させてくれなかった。お金を払わないと娘を返さなかった。でも娘が虐待されるのが怖くて苦情を申し立てることはできなかった」と、サウセドさんは話している。 (c)AFP
日本でも気象状況の変化が顕著になって来ましたが、暑さも尋常では無くなって来ました。地球にも自分にも良い生活を心がけたいものです。地球は「ひとつ」だけです。
「地球温暖化は進む一方」、科学者ら警告 2013 年報告書
2014 年 07 月 18 日 09:04 発信地:ワシントン D.C./ 米国
【 7 月 18 日 AFP 】温室効果ガスの排出量が記録的レベルに達し、北極海の海氷融解が進む中、地球の温暖化が進んで 2013 年は史上最も暑い年の一つだったとする報告書が 17 日、公表された。
年次報告書「気候の状態( State of the Climate )」の 2013 年版は、同年における科学的データと気象事象をまとめたもので、その編さんには世界 57 か国から 425 人の科学者が協力した。
米海洋大気局( National Oceanic and
Atmospheric Administration 、 NOAA )気候データセンター( National Climatic Data Center )のトム・カール( Tom Karl )ディレクターは、この報告書は気候変動の重要な指標の動向に注目するもので、人間でいえば年に 1 度の健康診断のようなものだとしている。
カール氏は報道陣に対し、「人の健康に例えるならば、体重をチェックをして理想体重を維持しようと努力しているのに年々太り続けているようなものだ」と指摘した。
報告書によると、世界各地で過去最高レベルの高温を記録したという。主要な 4 つのデータ群を調べたところ、 2013 年の気温は史上 2 ~ 6 位の高さだったとしている。オーストラリアは観測史上最も暑い年になり、アルゼンチンは観測史上 2 番目、ニュージーランドは観測史上 3 番目に暑い年だったという。
また北極海の海氷面積は、人工衛星による観察が始まった 1979 年以降で 6 番目の狭さだったという。一方で南極海の海氷面積は、特に冬の終わりの最大期では増加が確認されており、 10 年で 1 ~ 2 %増のペースだという。
ニュージーランドのビクトリア大学ウェリントン校( Victoria University of Wellington )地理学科のジェームズ・レンウィック( James Renwick )准教授は、「なぜ北極海と南極海とで海氷面積の増減に差があるのかは謎」としながらも、「取り組むべき重要な研究課題を提供してくれるという点で、このような謎は大歓迎だ」と語っている。
一方、化石燃料を燃やすことで発生するメタンや二酸化炭素などの温暖化ガスの排出量は 2013 年も増加の一途をたどり、またも史上最多レベルに達したという。また世界全体で平均して海水面の上昇も続き、 1 年につき 3 ミリ上昇という過去 20 年間のペースに変化はなかったとしている。 (c)AFP/Kerry
SHERIDAN
中々良い取り組みですね。我々も注目して行きたいと考えます。
震災教訓まとめ途上国の防災に 世界銀行
7 月4 日 8 時10 分
世界銀行は、途上国の防災対策に生かすため、日本と共同で東日本大震災の教訓を報告書にまとめ、避難訓練の積み重ねで被害を抑えた事例などを紹介し、自然災害に備えた事前の取り組みや緊急時の対応計画の準備などの重要性を強調しました。
途上国の支援を行う世界銀行は、日本と共同で東日本大震災の教訓をこのほど報告書にまとめました。
報告書は、震災の経験を基に防波堤などのインフラ整備や災害直後の避難計画、それに復旧・復興の取り組みなどさまざまな分野ごとの対策を途上国に提言しています。 このうち、避難訓練の積み重ねで津波の被害を免れた小学校の事例などを基に防災教育の重要性を指摘しています。 さらに、物流網の寸断で部品が調達できず企業の生産活動が止まり、影響が世界に及んだことを踏まえ、災害時にも事業を継続できるようにする計画作りを呼びかけています。
そして、地域で必要とされるきめ細かな情報を伝える手段として力を発揮したFM放送の活用のほか、途上国でも普及が進むスマートホンを活用した情報提供などを提言しています。
世界銀行は、自然災害に備えた事前の取り組みや緊急時の対応計画の準備などによって被害が抑えられたことは今回の震災で確認されたとして重要性を強調し、各国に対応を促していくことにしています。
130 億ドルあると、世界中の貧困・人権・女性/子ども対策・環境・教育などなど如何に多くの分野・被害者などに手が差し伸べられるでしょうか。
コーヒー/バナナ/カカオなどの一次産品に依存するモノカルチャー経済で主として成り立っている中米各国にとっては大きな打撃となること必定。栽培の難しい植物だけに早く有効な農薬などの対策が確立される事を期待します。
中南米のコーヒー脅かす「さび菌」
コーヒーの木が枯死、気候変動が追い打ち
http://nkbp.jp/1yE3UQq
拘束された子どもは過去2週間で1,000人以上で、5~6才の子ども少なくないそうです。密航業者の介在も指摘されています。米国、中米各国、政府間連携し、市民団体等とも連携した取り組みが必要と考えます。
(CNN)
米南部テキサス州などでメキシコから米国へ単独での違法越境を図る「子ども」が最近激増している問題で、中米ホンジュラスの外務省は19日までに、米国に対し拘束された同国の子どもをこれ以上、ホンジュラスへ送還しないよう要請する方針を明らかにした。
ホンジュラスのミレヤ・アグエロ・コラレス外相はワシントン駐在大使館にこの要請に関する手続きを進めるよう指示したという。
ホンジュラス外務省の報道発表文によると、同外相はこれらの子どもを米国にいる家族に合流させる努力を米政府に求めるとの考えを表明。「家族再会の重要性に言及するなら、米国内で実現させることが何で悪いのか」と問い掛けた。
違法越境を試みる子どもの大半は、ホンジュラスやグアテマラ、エルサルバドルなど中米諸国の出身者。米国に居住している両親や家族との再会を目指して越境する子どもが多い。国境で拘束された子どもが米国の保護施設に収容される例も目立つ。
米当局は、単独などで違法越境を行う子どもは今年、6万~8万人に達するとも予想している。
いつまでたっても密猟が無くならず、悲しいことです。海用動物の保護同様、地上での密漁も徹底的に取り締まり強化が必要で、やはり汚職の根絶が先決でしょうか。
ゾウ密猟、組織的犯罪で大規模にワシントン条約事務局
2014 年06 月17 日 10:02 発信地:ジュネーブ / スイス http://www.afpbb.com/articles/-/3017921
【 6 月 17 日 AFP 】大規模な密猟によりアフリカ大陸の複数の国からゾウが絶滅する可能性がある ── 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約「ワシントン条約( Convention on International Trade in
Endangered Species of Wild Fauna and Flora 、 CITES )」の事務局がこのほど警鐘を鳴らした。
2013 年、 2 万頭以上のアフリカゾウが密猟され、その象牙は 1 キロ当たり数千ドル程度でアジア地域の国に売却されたという。
ここ最近では、組織的な犯罪シンジケートと反政府武装勢力が資金調達のために密猟に関与するケースが急増。象牙を装飾品や伝統的な薬の原料に使う中国からの需要も相まって、密輸の市場規模は数十億ドルに拡大している。
「われわれは1つの産業にまで発展した密猟・密輸と闘っている」と、同事務局のジョン・スキャンロン( John Scanlon )氏は記者団に語った。
ゾウの密猟が最も横行しているのは、アフリカ中部地域で、過去 10 年で全生息数の約 60 %が失われたとされ、このままいけば、向こう 10 年でアフリカ中部からすべてのゾウがいなくなってしまう可能性があるという。
アフリカ西部でもこの問題は深刻だ。東部のソマリアやスーダンと同様、西アフリカのセネガルでもゾウが絶滅している。
アフリカ西部でそれなりの頭数が生息しているのは、トーゴ、ベニン、ブルキナファソ、ニジェールにまたがる保護区域のみだ。
13 年の密猟件数は、過去数年間に比べて若干減少している。しかし、この動きは、それまでの 10 年間にみられた増加傾向に落ち着きがみられ始めたに過ぎない。
2011 年は約 2 万 5000 件、 2012 年は約 2 万 2000 件だった密猟。 13 年は 2 万件にとどまったとはいえ、この数字がいまだに「危険」な水準であることには違わないとスキャンロン氏は強調する。
ワシントン条約事務局によると、 20 世紀初めのアフリカ大陸には、約 1000 万頭のゾウが生息していたが、 1980 年までに 120 万頭になり、現在では約 50 万頭しか生息していない。
■ 水際での取り締まり
近年のこうした現状を踏まえ、世界やアフリカ諸国は象牙の密輸を防ぐために立ち上がり始めた。
昨年は世界で過去最高の 4 万キロの象牙が押収された。さらに、アフリカでの押収量がアジアのそれを初めて上回った。「(これは)アフリカ大陸を離れる前に取り締まりが成功している証」と、スキャンロン氏はAFPに語った。
アフリカでの押収は、ケニアとタンザニアとウガンダのものがその約 80 %を占めた。 3 月にワシントン条約事務局から象牙の密輸防止のための国家的対策を講じるよう要請された 8 か国中の 3 か国だった。
しかし、トーゴで 1 月に 2.1 トン、昨年 10 月にはケニアで 2.8 トンなど、その押収量の多さは新たな懸念材料ともなっている。これらの大規模な摘発は組織的な犯罪の関与を意味するからだ。 (c)AFP/Nina
LARSON
米国務省で国際海洋会議「私たちの海洋」開幕
2014 年06 月17 日 07:20 発信地:ワシントン / 米国 http://www.afpbb.com/articles/-/3017911
【 6 月 17 日 AFP 】米国務省で 16 日、世界各国の首脳や科学者、関連各界の代表らが参加し 2 日間の日程で行われる国際海洋会議「私たちの海洋( Our
Ocean )」が始まった。開幕に当たりジョン・ケリー( John Kerry )米国務長官は、世界の海が直面する危機に対し警鐘を鳴らし、地球のあらゆる命の源である海を守るための国際戦略の必要性を訴えた。
乱獲や気候変動、汚染の問題に取り組んでいくため「計画を立てよう」と呼び掛けたケリー氏は、「われわれの星の 4 分の 3 近くを占める海ほど、人類が完全に共有しているものはない」として、「その海を守る義務も皆が共有している」と述べた。
この会議には約 80 か国の首脳や大臣らをはじめ、漁業、プラスチック業界、農業の研究者や専門家らが出席している。
太平洋の低海抜国、キリバスのアノテ・トン( Anote
Tong )大統領は同国のフェニックス諸島( Phoenix Islands )保護区での商業漁業を 2015 年 1 月から禁止すると発表。「予想される歳入減は議論の大きな争点となったが、分析の最終段階で、有効な持続可能戦略を貫くためこの決断に至った」とトン大統領が述べると、会場から大きな拍手が巻き起こった。
環境活動家らによると、フェニックス諸島には海洋生物の宝庫となっている手つかずの環礁が点在し、回遊魚やカメの他、サンゴ礁にすむ魚類やサメのすみかになっているという。
国連人権理事会( UN Human Rights Council )は、ツバルやニュージーランド領トケラウ、モルディブなどと並んでキリバスを気候変動による海面上昇で「国土を失う」恐れのある島しょ国の一つとしている。
会議 2 日目の 17 日には、バラク・オバマ( Barack
Obama )米大統領が同国の海洋保全地域に関するビデオ演説を行う他、海洋生物とその生息域の保全活動に数百万ドルを拠出している財団を設立した米俳優のレオナルド・ディカプリオ( Leonardo
DiCaprio )さんもスピーチを行うことになっている。 (c)AFP/Jo
Biddle
この現象に付き、皆さんは如何お考えになられますか?
世界の核兵器削減ペースが鈍化、国際平和研究所
2014 年06 月16 日 22:05 発信地:ストックホルム / スウェーデン http://www.afpbb.com/articles/-/3017888
【 6 月 16 日 AFP 】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所( Stockholm International Peace Research Institute 、 SIPRI )は 16 日、世界の核兵器の数は依然、減少傾向にあるが、過去数年に比べて減少ペースが鈍化していると発表した。
世界の核戦力に関する年次報告書で SIPRI は「過去 5 年間、世界の核弾頭の全体数は着実に減少している。この減少は主に世界の全核兵器の 93 %を占める米国とロシアによるもの」と述べている。
世界の核弾頭の数は昨年から 930 個減り、今年は 1 万 6300 個となった。ただし前年から 2070 個減って 2 万 530 個となった 2011 年と比べて減少ペースは落ちている。
SIPRI は、減少は世界の核保有国が核兵器を断念しようという真剣な取り組みを示唆するのものではないと警告している。今年始めの時点で、米国は約 7300 個、ロシアは約 8000 個の核弾頭を保有している。 (c)AFP
この地域の主要産業の一つであるだけに心配ですね。早期に有効な対策が見つかり、働く方々の心配が払拭されるよう期待しています。
原因不明の腎疾患、中米のサトウキビ労働者にまん延
2014.06.12 Thu posted at 11:39 JST
(CNN) 中米のサトウキビ畑などで働く男性の間に、原因不明の腎疾患が広がっている。働けなくなったり命を落とす人も多く、専門家らが調査に乗り出しているが、いまだに原因は分かっていない。
ニカラグア で16歳の時からサトウキビ刈りをしてきたという男性(65)は、発熱、頭痛、食欲不振、めまいなどの症状に見舞われた。腎機能が著しく低下していることが分かり、これ以上農作業を続けることはできないと医師に言われたという。
「たくさんの同僚がこの病気のために死んだり、働けなくなったりした」と男性は話す。
この疾患は専門家の間で「原因不明の慢性腎疾患(CKDu)」と呼ばれる。中米でCKDuのために死亡した人は過去20年で少なくとも2万人に上るという推計もあるが、実態は把握できていない。
CKDuは糖尿病や高血圧とは無関係で、患者はエルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ の太平洋沿岸で農業に従事する男性に集中している。特にサトウキビ畑で働く人が多く、20~30代で発症し、40~50代で死亡する人もいるという。しかし患者が太平洋沿岸に集中している理由も、サトウキビ刈りとの関係も不明だ。
重症化すると透析や腎移植しか命を助ける方法しかなくなる。しかし患者の多くは貧しく、こうした治療を受けられずにいる。
患者の支援活動を行っている非政府組織(NGO)のラ・イ スラ財団は7月にCKDuに関する会議を開く。米疾病対策センター(CDC)などの専門家が出席し、原因究明に向けた研究について話し合う予定だ。CDC
の専門家は「答えが出るまでにはまだ時間がかかりそうだが、研究を続けることが大切だ」と指摘した。
確かに人間の生活には便利・必要な自動車ですが、最近、見かける蝶の数が減っているのもこの様な因果関係からでしょうか。
融雪剤の塩で蝶の死亡率上昇、米研究
2014 年06 月11 日 08:49 発信地:ワシントン D.C./ 米国 http://www.afpbb.com/articles/-/3017316
【 6 月 11 日 AFP 】凍結した道路に塩をまくとドライバーの命を救うことにつながるが、一方で蝶の寿命を縮めている可能性があるとの研究が、 9 日に米科学誌「米科学アカデミー紀要( Proceedings of the National
Academy of Sciences 、 PNAS )」で発表された。
冬季の道路でのスリップ対策では、最も安価な塩類である塩化ナトリウム(食塩)が融雪剤として広く利用されている。
しかし今回の研究によると、冬に塩化ナトリウムを道路にまくと、道路付近で餌を得る蝶などの無脊椎動物の生態に影響を及ぼす恐れがあることが分かった。
米ミネソタ大学( University of Minnesota )の生物学者で、今回の論文の主著者であるエミリー・スネルルード( Emilie
Snell-Rood )氏は、道ばたと草原の両方に生えるトウワタを食べる移住性の蝶「オオカバマダラ」に研究の焦点を当てた。
道ばたに生えたトウワタの組織からは、通常と比べ最大 30 倍ものナトリウムが検出された。オオカバマダラがこれらの葉を食べた場合、体内のナトリウム量も同様に上昇。雄の場合、これによって羽ばたき用の筋肉が発達したが、雌の場合は逆に筋肉量は減少していた。さらに雌の場合は脳が肥大したが、これは雄には当てはまらなかった。
摂取ナトリウム量の増加は、よい影響を与えることもあるが、過剰な摂取は命にかかわる事態を招くこともある。スネルルード氏の研究チームは、大量のナトリウムにさらされた蝶の死亡率が極めて高いことを明らかにした。
同様に、ナトリウム量が多い道路のそばに生息するオオカバマダラの幼虫の生存率は 40.5 %で、草原に生息する幼虫の生存率(約 60 %)に比べて著しく低かったという。 (c)AFP
「地球の肺」たる森林を守ることは、もはや喫緊の課題ですね。様々な原因からいがみ合いを続けている人類は、早急にこの様な地球全体の課題に真剣に取り組まないと、いつの日か、誰も住めない惑星になってしまう事にどうして、今、気が付かないのでしょう。
世界の森林生物種、半数が絶滅の危機 FAO 報告書
2014 年06 月04 日 09:57 発信地:ローマ / イタリア http://www.afpbb.com/articles/-/3016705
(c)AFP/YASUYOSHI CHIBA
【 6 月 4 日 AFP 】国連( UN )の食糧農業機関( Food and Agriculture Organisation 、 FAO )は 3 日、世界の森林生物種の半数が気候変動や農地開発により絶滅の危機に直面しているとの報告書を発表した。この中で FAO は、これら生物種の管理向上を目的とした「緊急対策」を呼び掛けている。
FAO が初めて実施した森林の遺伝資源に関する世界規模の調査では、ブラジル 、インドネシア、ナイジェリアでの森林縮小が最も早い速度で進んでいると指摘された。
FAO のエドアルド・ロハス・ブリアレス( Eduardo Rojas-Briales )林業局長は、声明の中で「森林
は、人類全体の生存と健全な暮らしに不可欠な食物、物品、機能を提供している」と述べ、「これらの恩恵はすべて、世界の森林に蓄積された豊富な遺伝的多様 性の保護に依存しているが、この多様性は今、ますます拡大する危機に直面している」と続けた。
FAO はまた、報告されている生物種と亜種 8000 種の約半数が絶滅危惧種と考えられることを明らかにしている。
同報告書は、 1990 年から 2010 年の間に森林地帯の大半を失った国として、ブラジル 、インドネシア、ナイジェリア、タンザニア、ジンバブエ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、ミャンマー、ボリビア、ベネズエラ 、オーストラリアの 10 か国を挙げている。
FAO によると、葉菜類、蜂蜜、果物、種子、木の実、根菜、塊茎、キノコなどの森林産物の生産性と栄養価の両面は、生物多様性によって高まるという。
さらに遺伝的多様性は、森林を病害虫から守り、森林が「気候変動を起因とするものを含む、環境条件の変化に適応」できるようにすると FAO は述べている。
FAO は、生物多様性の重要性に対する認識の向上および侵入生物種に対する取り組みをさらに強化するとともに、「遺伝子的に適正」な樹木の種子が確実に得られるようにするための国家的な計画を策定する必要性を呼び掛けている。 (c)AFP
海も森林も大事にしましょう。 6 月 5 日は世界環境デー。
海のCO2 吸収、年最大23 兆円の価値報告書
2014 年06 月05 日 18:47 発信地:ボン / ドイツ http://www.afpbb.com/articles/-/3016910
【 6 月 5 日 AFP 】海は大気中の二酸化炭素( CO2 )を吸収することで、毎年、最大 2220 億ドル(約 23 兆円)相当の気候変動による被害を防いでいる とする試算結果などをまとめた報告書が、 世界環境デー( World Environment
Day )の 5 日 に発表された。
報告書を発表した非政府組織( NGO )の世界海洋委員会( Global Ocean Commission )は、国際水域に経済的な価格を設定することで、その恩恵の管理が改善されることに期待している。
「われわれは毎年 15 億トン以上の CO2 が国際水域の生態系に吸収・貯蔵されていると推計している」と報告書は述べている。
「大気中の CO2 増加による経済的コストについての現状の推計に基づけば、国際水域の生態系に貯蔵されている CO2 の価値は年間 740 億~ 2220 億ドル(約 7 兆 6000 億~ 23 兆円)に上ることが分かった」
また、国際水域における年間漁獲量は 1000 万トンに上っており、水揚げされた漁業資源の価値は 160 億ドル(約 1 兆 6000 億円)に相当するという。 (c)AFP
早期に汚染度の高い潤滑油・洗浄剤など環境破壊に繋がる物質の回収・洗浄などの作業がなされる事を祈ります。
スティーブンソン君の喜びには計り知れないものがあったものと推察します。3Dなどの高度な技術は人類の幸せのために使われねばならず、決して拳銃などを造ることなどには使われてはならないのです。
指のないハイチ少年に「手」プレゼント、3Dプリンターで作製
2014 年 05 月 13 日 11:27 JST
[ポルトープランス 12日 ロイター] - 生まれつき両手に指がないカリブ海の島国ハイチの少年に、米国から3Dプリンターで作製した義手が届き、少年が義手を着け生まれて初めてキャッチボールなどを楽しんだ。
米国在住のソフトウエア開発者から先月義手を受け取ったのは、児童養護施設で暮らすスティーブンソン・ジョセフ君(12)。現在、左手に装着した義手に慣れる訓練を行っており、将来的には書くことも可能になるかもしれないという。
スティーブンソン君は昨年、地震に襲われたハイチへの食糧支援事業で訪れたジョーン・マーシャルさん夫妻と出会い、その後カリフォルニアに戻ったマーシャルさんが、義手を作製した経験のある南アフリカ人男性と共に3Dプリンターによる義手作りに取り掛かった。
完 成した義手はハイチの病院に送られ、スティーブンソン君の手に取り付けられた。スティーブンソン君は「素晴らしい手だ。これでバスケットボールで点も取れ る」とご満悦の様子。「リモコン操作もできるし、友達のために車いすも押すことができる。ペットボトルだってかばんだって持てる」と笑顔を見せた。
こんな事があるでしょうか? 本当に衝撃的です。港に通ずる同国唯一の鉄道の内陸側終点で国鉄の本社の有るサンペドロスーラは、かつては穏やかな田舎町でした。
7 歳児殺される、ギャング団への入団拒みホンジュラスに衝撃
2014 年05 月11 日 12:21 発信地:テグシガルパ / ホンジュラス
(c)AFP/Orlando SIERRA
【 5 月 11 日 AFP 】中米のホンジュラスで、街のギャンググループに加わることを拒んだ 7 歳の少年が殺害され、埋葬式に立ち会った家族らが号泣した。 3 日前にはこの家族の 13 歳になる別の子供が、同様の理由で殺害されたばかりだった。
世界でもっとも危険な国とされるホンジュラスでは、その元凶となっている強い力を持つ組織に加わることを拒めば、年齢の低い子供であっても殺害されるケースがある。
こうした殺人の連鎖は、フアン・オルランド・エルナンデス・アルバラド( Juan Orlando Hernandez Alvarado )大統領率いる新政権が直面するもっとも緊急の課題の一つだ。
シーツに包まれた 7 歳の少年の遺体は、首都テグシガルパ( Tegucigalpa )の北に位置するサンペドロスーラ( San
Pedro Sula )の空き地で見つかった。遺体には銃弾と拷問の痕があったという。
サンペドロスーラでは、 1 か月の間に他にも 6 人の学齢期の子供が殺害されており、当局の発表によると、理由はすべてギャンググループへの入団を拒んだためという。
エルナンデス大統領は、現地紙エラルド( El
Heraldo )とのインタビューで、こうした殺人が政府の治安政策に対する反発によるものである可能性を認め、「子供たちの事件が、われわれが行っていることに対する答えでないことを神に祈っている」と語ったという。
サンペドロスーラでは先々週、ギャング団、「マラ・サルバトルチャ( Mara
Salvatrucha 、 MS-13 )」の複数のメンバーが少年拘置所に押し入り、警備員をねじ伏せた上、手投げ弾を爆発させ、ライバルグループの「マラ 18 ( Mara
18 、 M-18 )」のメンバー 5 人を殺害した。
また同日、北部のリモン( Limon )では、 13 歳の少女が男に刃物で殺害され、この少女の 10 歳、 7 歳、 2 歳のきょうだいも殺害された。
国立大学の犯罪観測所によると、ホンジュラスの殺人率は、人口 10 万人当たり 79 件と世界でもっとも高い 。それでも、同国では最近のニュースに衝撃が広がっている。 (c)AFP
このような醜い人種差別目的の意図を持ったふざけた行為に対し、スペイン警察は人種差別行為をした男を逮捕したほか、サッカー界ではスター選手がバナナを手にした画像を掲載することで反人種差別運動が広がっています。ダニエル選手の行為は称賛される一方で、本当にバナナを食べるべきであったのか、疑問も投げかけられていることも事実です。先日は米国のNBAオーナーが人種差別発言で永久追放されたばかり。日本ではどうでしょうか。人種差別やヘイトスピーチは、決して他国のできごとではありません。
サッカー=人種差別のバナナ食べる=ダニエルの行為が話題に
カテゴリー: ブラジル国内ニュース
2014年4月29日 ニッケイ新聞
27日に行われたサッカーのスペイン・リーグの一戦で、黒人系選手に対する応援団の人種差別的行為に対する伯国 代表選手のダニエル・アウヴェス(バルセロナFC)のとった行為が、人種差別反対を訴えるものとして話題と強い共感を集めている。28日付伯字紙が報じている。
問題の行為は、エル・マドリガル・スタジアムで行われたビジャレ アル戦の後半30分のことだった。コーナーキックを蹴ることになったダニエルはキックの際、自身に対する侮辱行為として相手応援団から投げ込まれたバナナ を拾い、それを素早く食べてからコーナーキックを行った。
この行為の後、1―2と劣勢だったバルセロナは形勢逆転し、 3―2で勝利を収めたが、それ以上にダニエルの行為はネットを中心に多くの人の関心を集めた。ダニエルは、自身がバナナを食べた瞬間の写真を「父親から痙
攣を防ぐためにバナナを食べろと言われたものだ」とのコメント付きであげ、「おかげで得点に繋がるコーナーキックを蹴る力をもらった」と語った。
チームメートのネイマールは「2014年にもなって人種差別なんてはずかしいよ」とし、自分はバナナを持ち、息子にはバナナのぬいぐるみを持たせた写真をネットにあげ、「ソーモス・トードス・マカーコス(僕らはみんな猿だ)」というタグをつけて、賛同者の支援を募った。
すると、この行為に伯国の有名人たちが続いた。名物司会者夫婦で 知られるアンジェリカとルシアノ・フッキ、歌手のイベッチ・サンガーロやミシェル・テロー、クラウジア・レイチ、女優のイングリッド・ギマリャンエスらが 次々とバナナを食べる写真をネットにあげ、ダニエルへの連帯を示した。
ダニエルとネイマールはバルセロナでの試合中に猿の鳴き真似やバナナを投げつける侮辱行為を頻繁にされている。こうした行為はリベルタドーレス杯など南米の試合でも最近見受けられ、問題化していた。ジウマ大統領も今回のダニエウの行為を賞賛している。
渡航の際には、現地事情を十分に調査して、注意事項を着実に実施することで、日本には存在しない感染症の予防に心がけたいですね。はしかやMRSAなどにも気を付ける必要がありますね。
連休で海外旅行 流行の感染症に注意を
4月26日 4時16分
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大型連休を利用して海外に出かける人が増えることから、厚生労働省はマラリア や鳥インフルエンザ など海外で流行している感染症に注意するよう呼びかけています。
蚊が媒介する感染症で、症状が重いと死亡することもあるマラリアやデング熱 は、アジアやアフリカ、中南米などで流行しています。
去年1年間にこれらの地域から帰国した人のうち合わせておよそ300人の感染が確認されています。このため厚生労働省は、虫よけを使ったり長袖や長ズボンを着用したりして蚊に刺されないよう注意を呼びかけています。
また中国やベトナムなどでは、鳥インフルエンザの感染が相次いでいて、WHO=世界保健機関には、ことしに入って以降200人を超える感染が報告されています。
厚生労働省は生きた鳥と接触しやすい市場や養鶏場を避けるとともに、うがいや手洗いを 徹底するよう求めています。
厚 生労働省感染症情報管理室の中嶋建介室長は「海外ではなじみのない感染症が多く、ついふだんどおりに生活して感染してしまうケースが多い。訪れる国で流行 している感染症をあらかじめ確認するとともに、万一発熱などの症状が出た場合はすぐに検疫所や医療機関に相談してほしい」と話しています。
ガルシア・マルケス氏死去、「百年の孤独」などでノーベル文学賞
AFP=時事 4月18 日( 金)7 時40 分配信
【AFP =時事】コロンビア出身のノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel
Garcia Marquez )氏が17 日、メキシコ市(Mexico City )の自宅で死去した。87 歳だった。愛や家族、中南米の独裁政権を題材とした壮大な物語を、「マジックリアリズム」の技法で描き出した。
今月8 日に1 週間の入院を終え、自宅療養していた
「ガボ(Gabo )」の愛称で慕われたマルケス氏は、「百年の孤独(One Hundred Years of Solitude )」や「コレラの時代の愛(Love in the Time of Cholera )」などの作品で、ラテンアメリカ文学の作家の中でも世界中から絶大な人気を誇り、中南米の動乱の時代に生まれた文学運動の旗手として活躍した。
コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos )大統領はマイクロブログのツイッター(Twitter )で、「コロンビア史上最大の偉人の死に際し、百年の孤独と哀惜(の念を覚える)」とつづった。
近年マルケス氏は、公の場所に姿を見せることが減っていた。先月31 日に肺炎で入院し、1 週間後に退院して自宅療養を続けていた。【翻訳編集】 AFPBB News
【関連記事】
最終更新 :4 月 18 日 ( 金 )7 時 42 分
無事のご退院で良かったです。ご自宅でゆっくり静養を。快復をお祈りしております。
ノーベル賞作家G ・マルケス氏が退院、自宅療養へ
2014 年 04 月 09 日 12:09 発信地 : メキシコ市 / メキシコ
【4 月9 日 AFP 】肺炎のため入院していたコロンビア出身のノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel Garcia Marquez )氏(87 )が8 日、約1 週間ぶりに退院し、メキシコの首都メキシコ市(Mexico City )にある自宅に戻った。ただし、容体は「細心の注意を要する」状態だという。
メキシコ保健相によると入院中、マルケス氏には高齢を理由に特別な治療が行われた。退院後は自宅で、新たな感染症を防ぐための酸素療法が続けられるという。
マルケス氏は3 月31 日、肺と尿路の感染症のために入院、抗生剤による治療を受けていた。(c)AFP/Yemeli ORTEGA
早期のご快復を心よりお祈り申し上げます。
ガルシア・マルケス氏が入院、ノーベル文学賞作家
2014 年 04 月 04 日 16:30 発信地 : メキシコ市 / メキシコ
【4 月4 日 AFP 】コロンビアのノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel Garcia Marquez )氏(87 )が3 月31 日、肺の感染症でメキシコ市(Mexico City )の病院に入院した。3 日現在、容体は安定しているという。マルケス氏の息子とメキシコ保健省が発表した。
「百年の孤独」 などの著作で知られるガルシア・マルケス氏は3 月31 日、脱水症および肺と尿路の感染症で入院した。メキシコの保健省は「治療の結果が出ており、抗生物質の投与が終われば、退院に向けた検査が行われる」と発表した。
息子のゴンザロ・ガルシア・バルチャ(Gonzalo Garcia
Barcha )氏は、「(父の)容体はとても良く、順調に回復している」と語り、早ければ来週初めにも退院できる見通しだと述べた。感染症は重くはないが、高齢のため大事を取ったという。
またガルシア・バルチャ氏は、緊急入院ではなく、意識もはっきりしていると述べ、肺炎とのうわさを否定した。
コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos )大統領とメキシコのエンリケ・ぺニャニエト(Enrique Pena
Nieto )大統領はツイッター(Twitter )で、ガルシア・マルケス氏の早期回復を願うとのコメントを出した。(c)AFP
来年で中米5カ国と外交関係を樹立して80年ですか。おめでとうございます。これまでに育まれた友好関係を益々発展させ、強固なものにするために我々も微力ながら努力致します。
2015 年日・中米交流年
平成 26 年 4 月 1 日
スペイン語( Español)( PDF)
2015 年は、日本と中米 5 カ国(グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ)が外交関係を樹立してから 80 周年にあたります。日本と中米統合機構( SICA )(注) は、この佳節にあたり 2015 年を「日・中米交流年」と定め、政治、経済、文化等様々な分野で交流事業を実施することで合意しました。交流年の詳細については以下にお問い合わせください。
外務省中南米局中米カリブ課 電話: 03-5501-8288 , FAX : 03-5501-8287
E-mail : japonsica2015@mofa.go.jp
(注) 中米統合機構( SICA ):中米統合機構( SICA : Sistema de la Integración Centroamericana )は、中米地域の経済社会統合を図り、平和・自由・民主主義・開発を達成することを目的に 1991 年に創設された組織です。加盟国は、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、ベリーズ、ドミニカ共和国です。事務局はエルサルバドルに置かれています。
· 募集要項( 日本語 / スペイン語( Español)( PDF) )
· パンフレット
(PDF) (4.2MB)
· ポスター
(PDF) (1.2MB)
関連リンク先(中米における各種交流事業に関する情報が随時掲載されます)
· 在グアテマラ日本国大使館
· 在エルサルバドル日本国大使館
· 在ホンジュラス日本国大使館
· 在ニカラグア日本国大使館
· 在コスタリカ日本国大使館
· 在パナマ日本国大使館
· 在ドミニカ共和国日本国大使館
· 在ジャマイカ日本国大使館(ベリーズを兼轄)
· 中米統合機構( SICA)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/la_c/crb/page24_000240.html
先進国が感じる「便利な生活」を少しでもその「便利度」を下げてでも地球全体の将来を考えるようにしないともうどうにもならならない段階に至ったと言えるでしょう。この新たな報告書は人類にとって大きな警告です。
温暖化、安全保障にも影響 4度上昇で被害深刻 IPCCが新報告書
2014.3.31 09:00
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は31日、温暖化によって居住地を追われる人が増えたり、貧困が悪化して紛争の危険性が高まったりするなど、人間の安全保障に影響が及ぶことを初めて指摘した新報告書 を横浜市で発表した。
報告書は「気温上昇が高くなると、広範囲で不可逆的な影響が起こりやすくなる」と強調。産業革命前と比べて気温上昇が4度を超えた場合、国際目標である2度未満と比べて食料や気象などさまざまな分野で被害が深刻化する ことを例示し、目標達成の意義を客観的に示した。
新報告書によると、20世紀末と比べて気温が2度上がる と、熱帯や温帯地域で小麦、コメ、トウモロコシの生産に負の影響が予測される。3度以上では南極やグリーンランドの氷床融解による海面上昇の危険性が高ま
る。4度以上では、世界的な食料安全保障に大きな影響を与える可能性があるとした。
記事中に「 核廃絶や外交は今、メディアであまりテーマにならない。目の前の貧困問題や経済情勢、治安の方が大きな課題だからだ 」との記載が有りますが、残念ながら現在どの国においても、この点は 似たり寄ったりの状況なのでしょう。人類に課せられた課題は余りにも多いですが、ひとつずつでも排除してゆく努力が必要でしょう。
(@メキシコ市)「核廃絶より…」議長国メキシコの悩み
2014 年3 月6 日00 時00 分
■特派員リポート 藤えりか (ロサンゼルス支局長)
核兵器 の非人道性について議論する国際会議を メキシコ 西部ヌエボバジャルタで取材した後、首都 メキシコ 市を訪れ、トラテロルコ広場に立ち寄った。
アステカ時代の神殿の遺跡と植民地時代の教会、現代の高層ビルに囲まれて「三文化の広場」と呼ばれる区画。会議閉幕のちょうど47年前の1967年2月14日、その前に立つ当時の 外務省 ビルで、「トラテロルコ条約」の調印式が開かれた。人が住む地域での非核化を定めた世界初の条約「ラテンアメリカ 核兵器 禁止条約」だ。今回の会議でも触れられた歴史的な条約が生まれた地で、今の メキシコ の人々は何を思うだろう。その現場を見たかった。
「当時のことはすごくよく覚えている。若くて純粋だっただけに、広場の黒いポールに加盟国の旗がはためいたのを見て、これで平和が約束された、ここに核爆
弾は落ちてこないんだと思ってうれしかったよ」。広場でギターの弾き語りをしていた元建築科講師のロベルト・テージョさん(67)は、建築科の学生だった 当時を懐かしそうに振り返った。
トラテロルコ条約はラテン・カリブ諸国での 核兵器 の受領や所有、配備、製造、使用を禁じた。 核兵器 保有国や旧 宗主国 に加盟国への核攻撃や威嚇をしないと約束させる付属 議定書 には、米ロ英仏中や オランダ も批准した。核開発に乗り出そうとしていたとされる ブラジル と アルゼンチン に歯止めをかける狙いもあったという。その功績から、 メキシコ の当時のアルフォンソ・ガルシア・ロブレス外相は ノーベル平和賞 を受賞している。
条約の原動力となったのは、62年の キューバ 危機。米国に向けたソ連の核ミサイルが キューバ に配備され、核戦争が一気に現実味を帯び、隣国として危機感が高まった。
「あの時は本当に怖かった。いつ爆撃が始まるのかとドキドキしていた。当時は中学生で、物理の先生が特に、米ソ対立について細かく教えてくれた」。テージョさんは言う。「だからこそ条約でほっとした。その後ニカラグアなど中米にも行ったことがあるけど、『 メキシコ のおかげだ』と敬意をもって迎えられたよ」
でも広場で、この条約や今回の会議について知っている人はテージョさんのほかに見当たらなかった。週末とあって、広場には子どもを遊ばせるお母さんや、
座ってひなたぼっこをする家族、散歩するカップルらも目立った。だが、利発そうな学生アメジャリさん(27)も「条約については知らない」と言った。その 代わり、多くの人が口にしたのが「トラテロルコと言えば学生の虐殺でしょう」。
条約誕生の翌68年10月。 メキシコ 五輪を前に当時のディアス政権を糾弾する抗議集会を開いた学生300人以上が、 治安部隊 と の衝突の末に射殺された。広場だけでなく、周辺のアパートまでも血で染められた。いわゆる「トラテロルコの虐殺」だ。ディアス政権は死者数をその10分の
1程度とし、左翼過激派の発砲説を強調していたが、当時の治安責任者はその後、政府側が事前に狙撃手を配置していたと証言した。
核なき平和のための条約に冠された地名だったのに、たった1年半余りで、血塗られた忌まわしい記憶を伴うものに塗り替わった。この事件のすべての真相がまだ明らかになっていないだけに、政府への不信とともに人々の心に強く刺さる結果となった。
核廃絶に対するメディアの関心も、大きいとは言えない。今回のヌエボバジャルタでの国際会議で、議長国 メキシコ のメディアはごくわずかしか見当たらなかった。記事も地元ながら多くは見つからず、短いものも目立った。政府代表同様まったく来ない、隣の核保有大国の米メディアよりは取材しているわけだが、 被爆国 ・日本からの報道陣が目立ったのに比べ、地元としては寂しい状態だった。
「核廃絶や外交は今、メディアであまりテーマにならない。目の前の貧困問題や経済情勢、治安の方が大きな課題だからだ」 。 メキシコ 市の新聞社のエディターに聞くと、そう解説した。
隣の米国で麻薬がはびこるにつれ、 メキシコ は密輸の中継地として多くの組織が暗躍。一般人を巻き込んだ組織間の抗争も激しくなった。運び屋にされた一般人が殺されたりする例が相次ぎ、犠牲者は2006年以降で推定計7万人以上に上る。まるで内戦並みだ。
その深刻さは、その後訪れた メキシコ 市郊外の メキシコ 州ネツァワルコヨトルで実感した。
メキシコ 市 からわずか20キロほどしか離れていないのに、風景が一変。麻薬組織ファミリア・ミチョアカーナが勢力を広げているためだ。通りがかった路線バスの窓には
大きな弾痕。奥には少女が座っているのに、そのまま放置されている。強盗を防ぐため、一帯の商店や家屋の入り口や窓は鉄格子でがっちり覆われていた。「先 日は4ブロック先の店で銃の撃ち合いがあったよ。後には死体が横たわっていた」。妻と買い物に出ていた靴店勤務のカルロス・チャベスさん(21)は言っ た。
「今は核爆弾が落ちてくるかどうかよりも、ナイフで刺されたりしないかどうかの方が心配なんだよ」。広場のテージョさんも言っていた。
それでも、国内の関心の低さを前にしても、議長国 メキシコ の政府は今回の会議を、 核兵器 を 禁じる法的枠組みづくりに向けた踏み込んだ提言で締めくくった。「過去、兵器は法的に禁止された後に廃絶されてきた。これこそが核なき世界を成し遂げる道
だ」「もはや後戻りはできない」。多国間・人権担当外務次官、フアン・マヌエル・ゴメス・ロブレド氏は世界の146カ国やNGOを前に強調し、核廃絶に熱 心な国の政府代表やNGOなどから拍手喝采を浴びた。
ナイフで刺されるか、銃で撃たれるか。そんな心配がなくなり、トラテロルコの虐殺についてもさらに真相解明が進む。そうして、冷戦以来取り組んできた世界の核廃絶についても広く議論するゆとりがこの国に戻れば――。 メキシコ の意欲あふれる会議運営を目の当たりにしただけに、核なき世界を希求する者として心から願う。
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藤えりか (とう・えりか) ロサンゼルス支局長。1993年入社。水戸支局、 北海道 報道部、学芸部、東京や名古屋の経済部を経て、2006年創設のジャーナリスト学校で主任研究員。米記者教育・研究機関ポインター研究所で学んだ。09年4月に国際報道グループ、11年5月から現職。43歳。
冬季オリンピック・パラリンピックは、常時練習が出来る環境があるか・無いかで結果が左右される要素が多いこともあってか、結果が上位になる国々はどうしても雪が降り・氷のあるような国々が多いですね。そんな中、ジャマイカは毎回ボブスレーには参加しており活躍が期待されてますが、やはり様々な苦難を乗り越え参加してきているのですね。報道は、どうしても視聴率や広告収入を考えねばならないので、中々上述の様な環境に恵まれない国々にスポットが当たりません。でも開会式を見ても相当数の国々が集っており、オリンピックの意義のひとつが実っては来ている様には感じられます。そんな国々の代表格ジャマイカ・ボブスレーの代表選手の一人の言葉には、学ぶべき所が多いですね。
「人生で楽しくないことなんてないさ」
2 月19 日 10 時29 分
雪が降らないカリブ海の国、ジャマイカからソチオリンピックに出場し、最下位に終わったボブスレーの代表チームを応援する歌が世界中で人気を集めています。
ジャマイカのボブスレー代表チームは1988年のカルガリー大会で初めて出場して話題となり、映画「クールランニング」のモデルにもなりました。
今回、12年ぶりとなるソチ大会に出場し、最下位に終わったものの、映画の再来として注目を集め、中でもジャマイカの観光協会がチームを応援しようと制作した歌は動画投稿サイトの閲覧回数がこれまでに84万回を超えるなど、世界中で人気が高まっています。
「ボブスレーの歌」と名付けられたこの歌はジャマイカ特有のレゲエのリズムとともに1980年代のビデオゲームに似せたアニメーションや競技の映像を織り交ぜ、「最高速度で突っ走れ」と歌っています。
ジャマイカ代表チームは今回、ソチまでの旅費が捻出できず、選手みずから支援を呼びかけて日本円で1300万円余りを集め参加にこぎ着けま したが、その後も悪天候のためソチへの到着が遅れたり、競技に使う用具が入った荷物が届かず初日の練習ができなかったりと不運が重なりました。
しかし、代表選手の1人は「いろいろなことがあったが人生で楽しくないことなんてないさ」と陽気に話していました。
あらゆる暴力は認められるべきではありません。女性に対する性的暴行も同様です。戦争や紛争、政情不安等が性的暴行を増加させていると言われます。被害者が被害を訴えられない慣習が問題となっている地域もあります。日本も国際社会において、性的暴行の予防や被害者の支援に積極的な貢献を行うことが期待されています。一方で、 昨今 相次いで 、 従軍慰安婦はどこにでもあり必要悪の制度だ、などどという日本からのメッセージが世界に発信されていますが、国際社会の潮流に逆行しているのではないでしょうか。
世界の女性、14 人に1 人が性的暴行の被害に
2014 年 02 月 12 日 21:58 発信地 : パリ / フランス 【写真】 【ブログ】
http://www.afpbb.com/articles/-/3008337
「女性に対する暴力撤廃の国際デー」 ( International Day for the Elimination of Violence Against
Women )に、グアテマラの首都グアテマラ市( Guatemala City )で行われた女性たちによるデモ (2013 年11 月25 日撮影)。(c)AFP/Johan ORDONEZ
【2 月12 日 AFP 】世界の女性は14 人に1 人の割合で、パートナー以外の人物から性的暴行を受けた経験があるという報告が、12 日に発行された英医学誌「ランセット(Lancet )」に発表された。女性に対する性的暴行に関するデータが世界規模でまとめられたのはこれが初めてだという。
56 か国で行われた調査結果を統合した同研究には、データに重要な隔たりがあることを執筆者らは認めながらも、女性への性的暴行が、広く看過されてきた重大問題だという全体像は明らかになったとしている。
採用したのは研究対象として適すると判断された77 の調査結果で、412 件の暴行事例が示された。この全体平均で、15 歳以上の女性のうち7.2 %が、親密な関係にあるパートナー以外の人物から生涯のうち1 回以上、性的暴行を受けた経験があると調査員に語った。
この確率が最も高かったのはサハラ以南アフリカで、そのうち中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で21 %、南部(ナミビア、南アフリカ、ジンバブエ)で17.4 %だった。その後に続いたのが、16.4 %のオーストラリアとニュージーランドだった。反対に最も低かったのが、南アジア(インドとバングラデシュ)の3.3 %、次いで北アフリカと中東の4.5 %だった。
欧州では東欧(リトアニア、ウクライナ、アゼルバイジャン)が6.9 %と低く、中欧が10.7 %、西欧が11.5 %だった。北米は13 %だった。
調査主任を務めた南アフリカ医学研究協議会(South African Medical Research
Council )のナエマー・エーブラハムズ(Naeemah Abrahams )氏は、地域によっては実際の被害件数がずっと多いことも考えられると指摘。特に南アジアではもっと高い可能性があるとしている。
執筆者らは、地域間で被害者の割合にばらつきが生まれている原因として、文化によっては性的暴行の被害者側が非難されることもあり、被害者が口を閉ざしてしまう傾向があるとし、各地域に被害を語りやすい土壌があるかどうかによっても変わってくると説明している。
エーブラハムズ氏は、保健監視団体や政策決定者らが、女性への性的暴行問題に取り組んでいくための土台を、この論文は提供していると述べている。(c)AFP/Richard INGHAM